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いずれもアヤメ科アヤメ属の植物であり、よく知られた花の名前であるものの、よく混同され、一般には区別することが難しいという不思議なトリオ(3つ組)である。 |
「アヤメ」 「ハナショウブ」 「カキツバタ」の 判別 |
詳細におよび諸説あるが、簡略すると花びらの模様に網目状があれば「アヤメ」、黄色い筋が入れば「ハナショウブ」、1本の白い筋が入れば「カキツバタ」といえる。
また「カキツバタ」は水湿地に生えるという点も見逃せない。 |
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アヤメ |
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花びらに、網目状の模様がある。 |
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草地がよい。 水やりもほとんど不要。 |
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葉の幅が細い。(約1cm) |
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【花期】 4月 ~ 5月 |
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ハナショウブ |
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花びらに、黄色い筋がある。 |
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基本的には、乾燥地と湿地のどちらでも生育可能。 |
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色数やバリエーションも多く、派手な花が多い。 |
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【花期】 6月 |
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略してショウブと呼ばれることがあるが、別の植物にショウブという植物が存在する。 |
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開花時に花菖蒲園を訪れると、水の中で咲いているが、これは水に映りがよいためにあえて水を張っているらしい。
花期以外は、水を抜いてあるとのこと。 |
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カキツバタ |
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花びらに、1本の白い筋が入る。 |
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水湿地に生える。 |
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【花期】 5月 |
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他に、欧州で品種改良されたジャーマンアイリスもある。 |
ジャーマンアイリス |
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花びらの付け根に、ヒゲの様に見える細かい突起が立っている。 |
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乾燥地を好む。 |
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【花期】 5月 ~ 6月 |
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