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ほとんど手間いらずで栽培のやさしい果樹とされる。
しかし、品質の良い甘くておいしい果実を多く収穫する為には、ある程度の手間をかける必要がある。
また品種により耐寒性・非耐寒性・耐暑性・耐乾性があるので注意を要する。 |
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場 所 |
日当たりと、風通しのよい場所。 |
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1日に8時間以上日の当たる場所が望ましい。 |
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夏には、西日の当たらない方がよい。 |
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2本植える場合には、1.5m以上離す。 |
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→あまり離れすぎても受粉の確立が少なくなる。 |
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【コンテナ】 冬も戸外でよい。 |
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水やり |
乾燥に弱いので、水切れに注意する。 |
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根が浅く、細かくて弱いので、水切れに弱い。
鉢植えの場合は、水切れ防止の為に、大きめの鉢にする。
夏はやや日陰に移して、水分の蒸発を防ぐようにする。 |
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【鉢植え】
土の表面がかわいたら、たっぷり与える。
夏は毎日与える。
冬でも、水やりする。 |
◇ |
水切れ防止の為に、大きめの鉢に植えるようにする。 |
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10月までは十分に与える。 |
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果実の時期には特に水切れに注意する。 |
◇ |
夏はやや日陰に移して、水分の蒸発を防ぐようにする。 |
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【庭植え】
庭植えでも、極度に乾燥し過ぎないようにする。 |
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乾燥続きの時は、水やりする。 |
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落ち葉をしくなどのマルチングをして、乾燥を防ぐ。 |
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肥 料 |
やりすぎに注意する。 |
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ブルーベリーは根の吸収力が弱いので、肥料をやり過ぎると根が傷む恐れがある。
特に、即効性の肥料には弱くて枯れる事もあるため、ブルーベリーに即効性の液体肥料は厳禁。 |
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緩効性肥料がよい。
5月~6月に2~3回ほど(50日に1度ぐらい)。
果実の収穫後に有機質肥料のお礼肥を与える。 |
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剪 定 |
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剪定の適期 |
【2月 ~ 3月上旬】 |
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12月~1月の落葉期も可能。
ただし、剪定時期が遅い方が養分が十分に貯蔵され、また、寒さなどで生育不良の枝か確認しやすくなる。 |
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剪定のポイント |
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込み入った枝や、不要な枝を切る。 |
◇ |
古い枝は、実がつかないので切る。 |
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2年目の枝先に実がなる。 |
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勢いのない枝、混み入った枝など、不要な枝を剪定する。 |
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内側に向かって伸びている枝や、樹形を乱す枝は切る。 |
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実のついた枝の先端は、枯れ込むので切り取る。 |
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古い枝を剪定する。 |
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古い枝は、ガサガサしていて木質化してくる。
古い枝には、大きくて良質な果実が実らないので、5年~7年ほどで枝を更新させるようにする。 |
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株を更新させる目安は、ハイブッシュ系で5年、ラビットアイ系では7年。。 |
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若い苗木は、果実収穫が出来る頃まで剪定せずに成長させる。 |
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若い枝葉は、緑色で幹がツルツルしている。
日の当たる1年~3年ほどの若い枝に、大きくて良質な果実が実る。 |
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下から勢いよく出るシュートは、20~30センチほど切り戻す。 |
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下から出たシュートは、上を切って高さを抑えると、横から枝が伸びて、その枝に大きな果実をつける花が咲く。 下から出る、勢いのない枝は切る。 |
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株元から葉なれた場所から、多くの枝が伸びてきたら整理する。 |
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ラビットアイは、地下茎を伸ばして離れた場所から枝を出す傾向がある。
場所を取るし、放置しておくと混み合ってくるので、不要な場合は地下茎から掘り起こして切り取る。 |
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人工授粉 |
ブルーベリーは、ミツバチやマルハナバチなどによる虫媒花である事が知られている。 これらの昆虫が確実に受粉させてくれればよいのであるが、環境によっては昆虫の来訪を見込めない場所もある。
そのような場合、または花の数よりも果実数の方が少ないと感じたら、人間の手によって受粉させると確実に果実収穫が出来る。 |
人工授粉 |
通常の人工受粉は、綿のついた棒などで雄しべの花粉を雌しべにつければ良い。
しかし、ブルーベリーの花は小さな釣鐘型をしていて、雄しべは花の奥深くに隠れているので、花粉を直接綿につけない方法で行う。 |
ブルーベリーの人工授粉方法 |
ブルーベリーの花は下向に咲くので、綿のついた棒などを、花の下から長い雌しべに押し付けて、花を振動させる。
すると、上の方にある雄しべの花粉が落ちてきて、綿につくので、別の木の雌しべに押し付ける。
開花中は、頻繁に行った方が良い。 |
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他家受粉の方がよい。
⇒ 異なる品種の花粉で受粉した方が結実がよく、大きな良質な果実が収穫出来る。 |
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ブルーベリーの収穫 |
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