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ボ ケ 〔木瓜〕
写真「ボケ〔木瓜〕の花」
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 ボケ〔木瓜〕とは
 東洋的な雰囲気でありながら華やかさを持ち、繊細でありながら野生的なたくましさをあわせ持つ花木。
 日本原産のボケは「クサボケ」だけである、中国には有名な「カラボケ」をはじめ「ヨドボケ」(チョウシュンボケ)、「マボケ」など、いくつかの品種がある。
 これらの中国原産のボケが古くから渡来し、品種改良が行われてきているので、現在は150種以上の品種があるといわれる。
特に江戸時代に多くの品種改良がなされたが、この時代に出現した「東洋錦」という品種は、今なお人気のあるロングセラー名種である。
日本原産のボケは「クサボケ」で、単に「ボケ」という場合は中国原産のものを意味していたが、今では厳密な区別はなく混同している。
今では原種よりも園芸品種の方が圧倒的に多く、またどの系統の品種であるか判別出来なくなっているためと思われる。
名 前  ボケ 〔木瓜〕
別 名  カラボケ、 モケ
英 名  Flowering Quince / Japanese quince
類 別  バラ科 [Rosaceae] ボケ属 [Chaenomeles]
性 質  落葉性 広葉樹 低木
原産地  東アジア / 中国、 日本 (クサボケ)
用 途  庭植え、 鉢植え、 盆栽、 生垣、 生花
花言葉  「平凡」
落葉樹であるが、気まぐれな葉が何枚か最後まで生き残ることが、よく見られる。
花の特徴
花のバリエーションは豊富で、白色・ピンク色の花、絞り、八重花など様々あるが、朱色で一重の花が一番多い。
花の大きさは通常2~4cmで、5cm以上の大きいタイプもある。
花は2~6輪が、枝に密着するように固まって咲く。
開花時期
【2月 ~ 4月】
 雌雄異株(シユウイシュ)
 雌雄異株(シユウイシュ)で雄花と雌花がある。
実の特徴
直径7~8cmほどの黄緑色の果実をつけ、熟すと黄色になる。
味はすっぱくて生食には向かないが、煮て砂糖漬けにしたりジャムにする。
果実酒にすると、きれいな黄金色で、香りのよい酒になる。
果実酒は、せきの妙薬にもなる。
疲労回復、目まい、暑気あたり、下剤止めに効用がある。
平安時代から江戸時代までは薬用植物として栽培されていた。
写真「ボケ〔木瓜〕の花」
 ボケ〔木瓜〕の品種
原 種
 クサボケ 〔草木瓜〕 Chaenomeles japonica
日本原産のボケ。
道路脇の斜面、畔畔など、どこにでも、自生している。
高さは50cmほどに成長する。
地ぎわから多くの枝を出し、枝の所々に1cmほどのとげがある。
花期は通常4~5月で、朱赤色の花が咲く。
花後は円形の果実をつける。
 日本原産のボケは、このクサボケだけ。
 カラボケ
中国原産のボケで、薬用植物として中国より渡来する。
高さは1~2mに成長する。
株は直立で、小枝が多く発生する。
花期は、3~4月。
洋梨型をした果実が実る。
園芸品種
 長寿梅
クサボケから改良されたものもの。
盆栽として仕立てられることが多い。
二季咲きで、春の花は2~4月、秋の花は10月~11月に咲く。
多くの花を咲かせ、実のつき方がよい。
枝が細く、葉が小型でやや光沢がある。
 長期間花を咲かせることから名づけられた。
 東洋錦
同じ株の中で、赤・白・ピンクの3色が咲きみだれる。
枝は上に伸びる。
丈夫で栽培しやすく、古くから有名なボケの代表的品種。
 江戸時代に品種改良されたもの。
 花色がどれかに偏ってしまうことが多く、同じ色合いに散らして咲かせるのが難しいという。
 カンボケ
一重で大輪の赤い花を咲かせる。 
 緋色の花を咲かせるので、ヒボケ〔緋木瓜〕ともいう。
開花期は、12月~2月。 
 寒い時期に咲くので、カンボケ〔寒木瓜〕という。
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