サボテンは丈夫な植物で、比較的栽培のやさしい植物であるが、大きく成長させたり花を咲かせたりするには、適切な管理を必要とする。 |
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栽培場所 |
日当たりのよい場所を好む。
→ 1日6時間以上必要(直射日光)。
⇒ 温室があれば最適。(ビニールで覆った簡易温室でも可。) |
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表土に湿らせた赤土を2~3cmほど置いておくと、保湿効果がある。 |
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栽培に適した温度 |
【日中】25~35℃
【夜間】15~20℃ |
◇ |
一般的に共通する原産地の特徴は、昼夜の温度差が大きいこと。 |
※ |
日本の夏の夜は暑すぎるので、夜は涼しい場所に置くか打ち水をするなどして対処する。 |
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水やり |
加湿を嫌うが、乾かし過ぎもよくない。
季節ごとに適度の水やりをする。
【春・秋】 成長期なので、土が乾いたら比較的たっぷり与える。
【夏・冬】 休眠期なので控えめにする。 → 月に1回程度。 |
◇ |
成長期には、鉢土が乾いてから数日後に水を与える。 |
※ |
休眠期に水を与え過ぎると、根くされを起こしやすい。 |
※ |
サボテンは乾燥を好むと思われているが、あまりにも水が不足するとサボテンでも枯れてしまう。 |
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植え替え |
1年に1度の植え替えが望ましい。 |
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特に購入した鉢土は、輸送中に土がこぼれない様に、表面を接着剤で固めている為、水の浸透に障害を生ずる恐れもある。
適期になったら植え替えをした方がよい。 |
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植え替えの適期 |
【3月 ~ 6月】
【9月 ~ 11月】 |
植え替えの手順 |
① |
数日間、水をやらないで土を乾かしておく。 |
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→ 植え替えが楽になる。 |
② |
新聞紙などでサボテンを包んで、鉢をさかさにして引き出す。 |
③ |
手で、鉢土を完全にきれいに落とす。
→ 歯ブラシなどで、ていねいに落とす。 |
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※ 古い土が残っていると、新しい土に馴染みにくくなる。 |
④ |
長い根は切り落とす。(上部の半分くらいまで。) |
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→ 植える時にジャマになる。 |
⑤ |
日陰で2日~3日乾かす。 |
⑥ |
鉢底に、鉢底ネット、発泡スチロールと赤玉土を入れておく。 |
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発泡スチロールは、鉢の温度を上げる役割をする。 |
⑦ |
用土を湿らせて、半分ほど入れる。
→ 湿らせておくと、均等に混ざる。 |
⑧ |
サボテンを中央にすえて、周囲から用土を入れて馴染ませる。
→ 棒でつつき、鉢を床に軽く打ちつけて馴染ませる。 |
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※ 鉢の上部から余裕をもたせて、土を入れる。 |
⑨ |
土の表面に化粧砂を敷くと、水やりの際に用土が流れ出ない。 |
⑩ |
1週間ほど、ティッシュペーパーを1枚かけて、日よけをしておく。
※土には日を当てた方がよい。
鉢土があたたかくなると、早く根が成長する。
約1週間ほどで根が成長する。 |
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植え替えの注意点 |
◇ |
トゲに注意する。
→ 皮の手袋をする。 |
◇ |
鉢は、2まわりくらい大きいのがよい。 |
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用 土 |
サボテン用の用土も販売されているので、利用すると手軽である。
自分で作る場合の用土の例。 |
砂主体の用土 |
7 : 川砂
2 : 軽石
1 : 腐葉土 |
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土主体の用土(1) |
7 : 硬質赤玉土
2 : 軽石
1 : 腐葉土 |
土主体の用土(2) |
6 : 赤玉土(小粒)
3 : 腐葉土
1 : 山砂 又は 川砂 |
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改良型の用土 |
6 : 超硬質赤玉土
1 : 軽石
1 : 日向土
1.5: 綿実(メンジツ)ピート 又は 牛ふん堆肥
0.5: くん炭 |
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株分け・挿し木 |
株分け・挿し木にする所を切り取り、2~3日乾燥させる。
用土の植えに軽く、置く。
1週間ほど、ティッシュペーパーを1枚かけて、日よけをしておく。 |
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※土には日を当てた方がよい。
鉢土があたたかくなると、早く根が成長する。
約1週間ほどで根が成長する。 |
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