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カトレア 〔Cattleya〕
写真「カトレア〔Cattleya〕の花」
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 栽培のポイント - カトレア〔Cattleya〕
日光に長い時間あてる。 
 1年を通じて、よく日に当てる。
 ただし、夏の強い日差しは葉焼けを起こす恐れがある。
白い根が鉢からはみ出してきても正常な状態。 
 自生地では木の幹や枝の表面に根をのばして生育している。
 根で株をささえ、表面の栄養分や雨水や空中の酸素などを吸収している。
最低温度が15度になったら、室内に取り込む。
 夜間の温度は10度~15度が適温。
最低温度は、6度以上必要。
 寒さが続くと、枯れてしまう温。
 カトレア〔Cattleya〕 の 選び方
根元がしっかりしていて、ほどよく太っているもの。 
 弱々しいのはダメ。
バルブが、太っていて、よくはっていてるもの。 
 シワのよっているものはダメ。
 カトレア〔Cattleya〕 の 栽培
栽培場所
寒さに弱いので、秋から初春にかけては室内か温室に入れる。
【5月 ~ 10月】
戸外の日当たりのよい場所。
 夏は、葉焼けするので遮光する。 
【11月 ~ 4月】
室内に取り込む。
 日中は窓辺の日当たりの良い場所に置き、夜は室内の奥に移動する。
 暖房の風があたらないように気をつける。 
水やり
生育期には、たっぷり与える。
 生育期は、4月~9月頃。
休眠期には、水やりを控える。
 生育の悪い時に水を与え過ぎると、根が傷む。
 最低温度が7~9度くらいの場所では、乾かしぎみに管理して、休眠を促す。
  (7~10日に1度くらいの水やり)
植え替え後はしばらく水やりを控える。
 ミズゴケが古くなると、過湿により水腐れしやすくなる。
肥 料
秋から冬の休止期には、肥料を与えない。
植え替え直後などの、根が弱っている時も肥料を与えない。
【5月 ~ 9月】
5月~9月は、液体肥料を与える。 → 週に1度。
5月~7月頃に適宜、固形肥料を与える。 → 月に1度程度。
秋から冬の休止期には、肥料を与えない。 
植え替え直後などの、根が弱っている時は肥料を与えない。
病 気
バイラスと呼ばれるウィルス病。
葉・バルブ・花に発生しし、放置しておくと、葉に黄色い筋またはリング状の斑紋が生じ、やがて細胞が壊死していくという。
接触することにより伝染していくが、効果のある薬剤はないので焼却するしかないといわれる。
接触することで広がるので、株分けや植え替えなどの際は、1回ごとにハサミを消毒するようにする。
→ リン酸ナトリウムの液につける。
  または、ハサミの刃を火で焼くか、熱湯につける。
 カトレア〔Cattleya〕の 四季管理
【開花中】 (冬~春)
秋頃から、葉の付け根からサヤに入った花芽が出てくる。
黒っぽくなっても病気ではない。
→ さわると黒いコナがついてきたら、病気なので、切り取る。
花が開いても、3日ほどは株を移動させない。
開花直後は不安定な状態なので、そっとしておく。
環境が変化すると、しぼんでしまう恐れがある。
4月頃から生育期になる。
花は、すっかり枯れこむ前に花茎ごときり取る。
花びらが半透明に薄くなってきたら、花が終わるサイン。
葉の内側からハサミを入れて、花茎の元から切り落とす。
肥 料
与えない。
【春】
4月頃から生育期になる。
十分に暖かくなったヤエザクラが散る頃に、戸外に出すようにする。
またはバラが咲きだす頃。
水やり
生育期に入ったら、たっぷり与える。
植え替え・株分け
4月~5月は植え替え適期。
成長期の夏まで行うことは可能。
2年に1度くらいの割合で植え替えを行う。
【夏】
生育期なので、バルブをしっかり太らせるようにする。
→ 生育期には植え替えを行わない。
強い直射日光に当てないようにする。
寒冷紗を二重にかけたくらいの弱光のもとに置く。
→ 30%~40%くらいの遮光。
※基本的には日光が好きなので、日陰には置かない。
鉢を直接地面に置かず、台の上などに置く。
→ 直接置くと、地面の熱が伝わり蒸れやすい。
  また、雨のはねかえりがないようにする。
風通しをよくする。
 高温多湿が苦手なので、少しでも涼しい環境にする。
  → 他の植物と少し離して置く。
  → 鉢の下に空間を作るようにする。
水やり
こまめに、たっぷり水を与える。
 → 晴れていれば、毎日与える。
葉にも水をかける。
 → 温度が下がる。
 → ほこりなどを落とすことができる。
肥 料
【6月 ~ 9月】
液体肥料を与える。
秋から冬の休止期には、肥料を与えない。 
【秋】
9月頃まで生育期になる。
葉の付け根からサヤに入った花芽が出てくる。
黒っぽくなっても病気ではない。
→ さわると黒いコナがついてきたら、病気なので、切り取る。
花芽が伸びてきたら、支柱を立てアーチ状に誘導する。
花芽の先端が柔らかいうちに行う。
→ 硬くなってから曲げると、折れる恐れがある。
4~5ヵ所ほど、結束材を8の字にしてとめる。
茎が太くなるので、余裕をもたせておく。
花が開いても、3日ほどは株を移動させない。
開花直後は不安定な状態なので、そっとしておく。
環境が変化すると、しぼんでしまう恐れがある。
新芽が出てきても、取り除かない。
シンビジウムなどのランは季節はずれの新芽は取り除いてしまうが、カトレアは芽の数が少ないので、とりあえず大切に扱う。
水やり
4、5日に一度程度。
つぼみが出来たら、水を切らさないように注意する。
 水切れすると、つぼみが落ちてしまう。 
肥 料
10月頃からは肥料を与えない。
【冬】
花が開いても、3日ほどは株を移動させない。
開花直後は不安定な状態なので、そっとしておく。
環境が変化すると、しぼんでしまう恐れがある。
最低温度が15℃になったら、室内に取り込む。
→夜間の温度は10℃~15℃が適温。
 原種の自生地は熱帯地方でも高山の樹木に着生しているので、それほど高温にする必要は無い。
高温すぎると、よい花が咲かない。
 逆に低すぎると、花が咲かなくなる。
※6℃以上はないと枯れてしまう。
花が終わっても植え替えは行わない。
生育休止期。
→ 生育休止期には植え替えを行わない。
水やり
2、3日に一度程度。
※水をやりすぎると、根腐れする恐れがある。
つぼみが出てきたら、たっぷりあたえる。
乾燥している場所は、定期的に霧吹きをする。
肥 料
与えない。
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 カトレア〔Cattleya〕の 植え替え・株分け
2~3つのバルブに分ける。
複数の株を寄せ植えしない。
→ 競合してしまう。
市販のものは、見栄えをよくする為に、出荷前に複数の株を入れこんでいるので、バラバラにしてあげた方がよい。
腐った根は切り取る。
→ 黒く、ボロボロの根は腐っているもの。
  健康な根は、白くて弾力性がある。
茎にある薄皮は、虫が入りやすいので、はがしておく。
植え替え・株分けの適期
【4月 ~ 5月】
2年を目安に植え替える。
植え替え・株分けのサイン
新芽が鉢からはみ出してくる。
新芽が伸び始める頃が適期。
白い根が鉢の外に飛び出す事が多いが、この植物の性質であり、鉢が小さいからという訳ではないので、特に植え替えのサインと判断する必要は無い。
バルブが5つ以上に増えた。
1つの鉢に5バルブ以内を目安にする。
用 土
水ゴケが最適。
底には、水はけ用の発泡スチロールやゴロ石を置く。
単に洋ラン用の培養土とあるものは、シンビジウム等のラン用のものであるので、最適とはいえない。
水ゴケは湿らせて使用する。
水の中に1日つけて十分に湿らせてから、軽くしぼってしようする。
一度乾燥した水ゴケは、水分が吸収しずらい。
水ゴケは水分を吸収すると膨張するので、乾燥したまま植えつけると後に鉢の中で膨張して根を傷めてしまう。
古い水ゴケは使用しない。 → 根腐れしやすくなる。
コンテナ・鉢
高さのあるものよりも、平べったいものの方がよい。
根は横に広がる性質があるので、高いものは適していない。
市販のものは、見栄えをよくする為?に背の高いものを使用していると思われる。
 カトレア〔Cattleya〕栽培のトラブル
新芽が横向きに伸びていく
通常の新芽は茎の下からでて、上の方に伸びていくが、上の方に向かわずに横ら出て水平に伸びていくことがある。
原因
日光不足
通年室内で栽培していると、日光不足になるケースがある。
春からは屋外で十分日に当てるようにする。
冬の温度が高すぎる
室内の温度が20度以上あると、芽を出すことがあるが、冬は日が短くて十分に育たないケースがある。
夜間の温度は10度~15度が適温。
横に向いてしまったら、芽が小さいうちにゆっくり上の方に誘引していくと直す事が出来る。
急に曲げると折れてしまうので1週間ほどかけて直していく。
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