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クリスマスローズ 〔Christmas rose〕
写真「クリスマスローズ〔Christmas rose〕の花」
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クリスマスローズとは クリスマスローズの栽培 クリスマスローズの写真 小さな園芸館
 栽培のポイント  - クリスマスローズ〔Christmas rose〕
丈夫で育て易い。 
落葉樹の下などの場所を好む。 
 日当たりを好むが、夏の強い日差しは苦手。
寒さに強く、夏の高温多湿、強い日差しに弱い。 
 冬の間が成長期と開花期。
冬は、よく日に当てる。
 日陰でも育つが、日に当てた方が比較的よく育つ。
水のやり過ぎに注意する。
 根ぐされしやすい植物なので注意する。
 特に夏は休眠期なので、控えめにする。
肥料のやり過ぎに注意する。
 与える場合は、控えめにする。
 夏の休眠期には与えない。
交配により新種を作るにが簡単。
 良い苗の選び方  - クリスマスローズ
 良い苗
しっかりした茎と大きな葉がついているもの。
  葉の数よりも、葉の大きさを重視する。
葉の色が濃くてしっかりしたもの。
葉の中心に、太くて大きな芽があるもの。
根がしっかり張っているもの。
  ポットの外から触り、硬くてしっかりしているもの。
ラベルで品種や株の特性を確認する。
 悪い苗
× 葉の数が多過ぎるもの。
  葉ばかり茂って、花が咲かない。
× 葉の色が黄色いもの。
 クリスマスローズ〔Christmas rose〕の栽培
クリスマスローズは基本的には丈夫な植物であるが、日本の高温多湿を苦手とする。
夏は、特に乾かしぎみに管理する。
特に加湿に弱い。
鉢植えでは、水はけのよい用土に植えて、水をやりすぎよりは乾燥ぎみに与えるようにする。
地植えする時は、水はけのよい場所に植える。
栽培場所
水はけがよく、生育期(10月~5月)には、日当たりのよい場所。
地植えの場合は、適した環境の所に地植えしておけば、ほとんど手入れがいらない。
日当たりを好むが、夏の強い日差しは苦手。
クリスマスローズの原種は落葉樹の下などに自生している。 
寒さには強い。
花後の花柄摘み
クリスマスローズはいつまでも花がさいているので、花後は花茎を切って花を終わらせる。
クリスマスローズの花期は長く、いつまでも咲いている。
また、花が終わっても遠目には、枯れている様に見えない。
いつまでも咲いていると、開花が遅れたり咲かなくなったりする。
タネを採取する時は、採取する分だけ残す。
花の終わりのサイン
花びらがしおれてきた
雄しべが落ちている
子房(しぼう)がふくらんできた
「株立ち」 と 「1本立ち」
クリスマスローズには、「株立ち」するタイプと「1本立ち」タイプがあり、それぞれ花柄摘みの方法が異なる。
「株立ち」するタイプは、株元(地際)から、葉と花が別々に伸びていく。
「1本立ち」するタイプは、1本の茎が伸びて、そこに葉と花がつく。
 開花時期が少し早い。
【株立ちするタイプの花後処理】
株元から花茎を切る。
 → (2~3センチ高さ)。
 → 新芽が早く伸びる。
【1本立ちするタイプの花後処理】
株元からバッサリ茎を切る。
葉も一緒に切ってしまう。
 → 新芽が伸びてくる。
古い葉や傷んだ葉は、元から切り取る
【11月 ~ 12月頃】
しっかりした茎葉なので、新芽や花を傷つけることがある。
株元にもよく日を当てる為にも、葉を整理する方がよい。
 古い葉はゴワゴワしていて、新しい葉は柔らかい。
 植え替えの際に整理してもよい。
 クリスマスローズ〔Christmas rose〕の鉢植え栽培
1つの株には1つの株だけを植える。
屋外栽培する。
1年~2年に1回ほど植え替えをする。
夏は半休眠期になるので、静かに静養させる。
冬が成長期と同時に開花期でもある。
 
 根がよく成長するので、他と一緒にすることは避ける。
 寄せ植えにする時は、根がからまないように、しきいを入れる。
 弱い光の日光が大好き。
水やり
土の表面が完全に乾いたら、水をたっぷり与える。
乾かしぎみに水やりする。
 3日に1回ほどの水やりでよい。
古い葉や傷んだ葉は、元から切り取る
【11月 ~ 12月頃】
しっかりした茎葉なので、新芽や花を傷つけることがある。
株元にもよく日を当てる為にも、葉を整理する方がよい。
古い葉はゴワゴワしていて、新しい葉は柔らかい。
植え替えの際に整理してもよい。
 1月 ~ 3月  開花時期
 開花期は成長期でもある。
 品種により異なるが、全体的に12月~4月くらいが開花期にあたり、平均して1月~3月頃が多くの品種の開花期といえる。
開花時期の園芸作業
花後にタネが出来るので、早めにタネの子房を取り除く。
 (タネで繁殖させない場合。)
養分がとられるため。
置き場所
日当たりのよい屋外に置く。
株元にもよく日を当てるようにする。
水やり
土の表面が完全に乾いたら、水をたっぷり与える。
水切れに注意する。
肥 料
置き肥  : 月に1回
       … 秋の成長期に緩効性の置き肥。
液体肥料 : 週に1回
       … 冬から5月上旬くらいまで。
花後の花柄摘み
花のピークが過ぎたら早めに花を摘み取る。
タネを採取する時は、採取する分だけ残す。
花柄摘みの方法は上述の通り。
 4月 ~ 5月  株の充実期
成長期なので、来年のための株作りをする。
4月~5月の園芸作業
花柄摘みをする。
咲き終わった花がまだ残っていたら、元から切り取る。
5月までには取り除いておく。
茎が立ち上がる「有茎種」(ユウケイシュ)と、一般的によく見られる「無茎種」があるが、「有茎種」のものは、新芽が成長しているのを確認してから茎の元から切り取り、「無茎種」のものは、花の咲いた花茎のみ元から切り取る。
置き場所
日当たりのよい屋外に置く。
水やり
土の表面が完全に乾いたら、水をたっぷり与える。
乾かしぎみに水やりする。
 3日に1回ほどの水やりでよい。
肥 料
液体肥料 → 週に1回
置き肥は与えない。
→ 6月頃まで肥料が残ると、根を傷めてしまうから。
 6月 ~ 9月  半休眠期
暑くなると成長が止まるので、株を休ませる。
置き場所
風通しのよい日陰に置く。
水やり
土の表面が完全に乾いたら、控えめに水与える。
乾かしぎみにする。
 3日に1回ほどの水やりでよい。
肥 料
与えない。
与えても吸収しないので、根腐れする恐れがある。
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 10月 ~ 12月  成長期
10月~12月の園芸作業
古葉を取り除く。
葉が茂ってくるので、うっとうしくなったら古い葉を元から切り取る。
 → 新しい葉が成長しやすくなる。
11月中旬 ~ 2月中旬くらいまでに行なう。
置き場所
日当たりのよい所に置く。
水やり
土の表面が完全に乾いたら、水をたっぷり与える。
肥 料
緩効性化成肥料 月に1回
又は、液体肥料 月に2~3回
 植え替え・植え付け
鉢植え栽培の場合は、1~2年に1度は植え替えする。
また購入後でも、根がびっしりまわっていたら、二回りほど大きな鉢に植え替える。
クリスマスローズは根の成長がよい。
根がまわっていると、根グサレをおこしやすくなる。
熊手やピンセットなどを用いて、根をほぐし、肩の部分の土を落とす。
植え替え・植え付けのポイント。
新芽を地上に出して植える。
  土の中に埋めると、加湿により腐りやすい。
水やりの為のウォータースペースを3cmほどとる。
複数株を地植えする時は、40cm以上間隔を空ける。
植え替え・植え付け適期
【10月 ~ 3月】
2月~3月の時はあまり根をくずさないようにする。
 → 1/3くらいくずす。
秋には、根をよくほぐす。
根は傷めないように注意する。
株分けを行なう場合は、植え替えと同時に行なう。
鉢・コンテナ
深さのあるもの。
排水性に優れるもの。
1回り~2回り大きな鉢にすると、よく成長する。
クリスマスローズの健康な株は、根が強く、しっかり伸びる。
用 土
水はけのよいものにする。
アルカリ性の土を好む。
クリスマス・ローズ用の培養土が販売されている。
(草花用の用土でもよい。)
鉢底には、ゴロ石を入れる。
根腐れ防止に「ケイ酸塩白土」を混ぜるとよい。
鉢植え用土の例 <1>
3: 赤玉土(小粒)
3: 鹿沼土(小粒)
2: 腐葉土
2: 軽石
適量: 緩効性化成肥料
苦土石灰を少量混ぜてもよい。 → アルカリ性になる。
鉢植え用土の例 <2>
5: 赤玉土(中小粒)
2: 鹿沼土(中粒)
2: 腐葉土
1: 軽石
適量: 緩効性化成肥料
用土の例 <3>
5: 草花用培養土
5: 山野草用土
適量: 緩効性化成肥料
 クリスマスローズの「繁殖」
スマスローズは、株分けと実生により、簡単に増やすことが出来る。
1本立ちするタイプのクリスマスローズは、根の量が少ないので株分けするには適していない。
株立ちタイプのものより寿命が短いので、適宜実生により株を更新させておくとよい。(ただし、実生による繁殖は、親と同じ花が咲くとは限らない。)
株分け
大きく成長したクリスマスローズの株は、分けることにより増やすことが出来る。
1本立ちするタイプのクリスマスローズは、株分けしない方がよい。
芽を3~4つ以上付けて1セットにする。
芽の数が6~8以上ないものは、株分けをあきらめる。
土を落とし、株の根の状態を確認し、ハサミで切って分ける。
株分けの時期
【10月 ~ 3月】
植え替えと同時に行なうとよい。
実 生
花後にタネが出来るので、やがて株元にタネがこぼれ落ち、自然繁殖していく。
発芽した若い苗は弱々しいので、ポットなどに移して栽培すれば確実に栽培により繁殖することが出来る。
タネをとる花は、花柄摘みをしないで残しておく。
芽が出てから4年目くらいに花が咲き始める。
交 配
異なる種類の花を交配させると、自分だけの新しい種類の花を作る事が出来る。
クリスマスローズの交配は、比較的簡単に行うことが出来る。
何と何を交配させたものか、ラベル等にメモしておく。
交配させたい花と花を、こすり合わせて授精させる。
 → 雌しべと雄しべが触れ合うので受精する。
指に雄しべをすりつけ、雌しべにつけるだけでもよい。
本格的に確実に行うには、雄しべを切って着実に雌しべにつける。
 → その場合は、ピンセットなどで雄しべを取って行うとよい。
タネが出来たら、茶袋などで覆う。
雌タネがはじけると、飛んでしまう。
品種により時期は異なるが、5月下旬から6月にかけてタネの出来るものが多い。
タネを乾燥させないように保存する。
乾燥すると、芽の出方が悪くなる。
10月頃に、清潔な土にタネを蒔く。
※3年目くらいに、花が咲く。
 栽培のトラブル
鉢植え栽培で、花が咲かなくなる
【原 因】
根づまり。
 根づまりをおこすと、花が咲かなくなる傾向がある。
【対 処】
植え替えをする。
 植え替えの適期は、10月~3月。
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