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クンシラン 〔君子蘭〕
クンシランの花の写真
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 クンシラン〔君子蘭〕の選び方
開花した花を見て、好みのものを選ぶ。
葉にツヤがあり、緑色の濃いもの。
タネから育てられた苗が多く、それぞれの苗に個性がある。
斑入りのクンシラン
 斑入りのクンシランは、成長が少し遅くなる傾向がある。
 また、小さい苗のうちは斑の模様がはっきりせず、成長するにつれて鮮やかになっていくものが多い。
 クンシラン〔君子蘭〕の栽培
冬の霜と夏の強い日差しを嫌うので、庭植えは難しい。
暖かい地域では、うまくならしていけば庭植えも可能。
一般的には、花を室内で鑑賞するのがクンシランの楽しみ方とされている。
半日陰で、夏は風通しをよくし、冬は霜よけをする必要がある。
栽培場所
半日陰の場所を好む。
時々鉢の位置を回転させて、葉の向きが一方向に片寄らない様にする。
強い日にあたると、葉焼けを起こすので注意する。
  ⇒ 特に、斑入り種は弱い。
【夏】の栽培場所
直射日光を避け、夏は風通しをよくする。
高温多湿を嫌う。
【冬】の栽培場所
屋外で栽培していたものは、晩秋、霜の降りる前に室内に入れる。
室内では、最低温度5℃~10℃の部屋に置くようにする。
冬越し最低温度は、3℃くらい。
開花中 【2月 ~ 4月】
室内のレースのカーテン越しの窓辺など、風通しがよくて、明るい場所に置く。
ガラス越しの日光も強いので、直射しないように気をつける。
寒さにあてないと花が咲かない
 クンシランは、寒さにあてないと花が咲かないという性質がある。
 【7℃くらいの温度に40日~50日】ほどあて、最低気温が5℃くらいまでは、戸外に置いて寒さにさらすようにする。
霜に当たると枯れる恐れがあるので注意する。
かつては、さらに長期間(60日~70日間)低温状態を必要する品種が多く流通していた。
花芽分化期
 【7月】
通常は、花芽が出来てから1年半後くらいに開花する。
(個々の苗の状態により異なる場合がある。)
水やり
鉢土が乾いたら、たっぷり与える。
水のやりすぎよりは、乾かしぎみにする。
【夏】の水やり
葉のつけ根に水をためると、病気の原因になるので注意する。
肥 料
肥料を好む。
定期的に緩効性化成肥料を与える。
夏の間は肥料を控える。
花後の手入れ
花後は、花茎を元から切り取る。
ハサミではなく、カッターで切り取る方が楽にきれいに取れる。
花後には種が出来るので、実生で増やすことができる。
その場合は、切り取らずにタネが出来るまでおいておく。
 (タネから育てると、3年~4年で花が咲くようになるという。
病害虫
基本的に病害虫に強いが、夏には病害虫の発生が多く傾向にある。
風通しのよい環境にする。
発見したら、早くその部分を取り除いて、他の株に移らないようにする。
病 気
根腐れ病、 白絹病、 軟腐病など。
白絹病は、白い菌糸のカビが生えて腐ってしまう。
株元や根が褐色に変色していく。
軟腐病は、葉が茶褐色になり、腐っていく。
害 虫
なめくじ。
開花するには、新しい葉が「6枚」以上必要
 クンシランは前回の開花後から、新たに「6枚」以上の葉が成長しないと、花が咲かない。
6枚に足らない場合は、何か生育に問題があると考えられる。
タネから育てた場合は、葉が16枚ほどに成長すると花が咲くようになる。
植え替え
2年おきの開花後に、植え替えを行う。
一回り大きな鉢に、なるべく根をくずさずに植え替える。
クンシランは根の発達がよいので、定期的に植え替えをしないと根詰まりを起こしてしまう。
1週間ほど、水を与えないようにする。
乾燥すると、根が柔らかくなる。
傷んだ根などは取り除く。
黒くて弱い根は腐っているか傷んでいる根。
健康な根は、白くてしっかりしている。
土をなじませたら、水をたっぷりかける。
植え替え適期
 【4月 ~ 5月】
開花後に植え替えする。
用 土
通気性と排水性のよい土。
クンシラン用の培養土も販売されている。
◇用土の例
4: 赤玉土(中粒)
3: 腐葉土
3: バーミキュライト
 バーミキュライトは、適宜入れる。
写真「クンシラン〔君子蘭〕の花」
 クンシラン〔君子蘭〕の繁殖
実生と株分けにより、繁殖できる。
クンシランは実生による繁殖が行なわれることが多い。
株分け
健全に成長していくと、子株が出来るので、子株を分ける。
植え替え適期の【4月~5月】に、植え替えを兼ねて行なう。
子株がある程度大きく成長して、しっかり根が生えている状態で行なうようにする。
1週間ほど、水を与えないようにする。
乾燥すると、根が柔らかくなる。
土を落として、根をほぐす。
株と株の間をハサミで切り離す。
植え替えと同様に、それぞれを新しい鉢に植える。
株分けの適期
 【4月 ~ 5月】
実 生
クンシランは結実率が高いので、比較的簡単にタネから育てることができる。
クンシランのタネは熟するまでに時間がかかる。
品種により異なるが、通常は1年ほどかかる。
果実が熟したら、花茎ごと切り取り採種する。
果実が熟すと、緑色から赤みを帯びてくる。
保存しておくと発芽率が下がるので、タネまきの時期に採種するようにする。
果実を割り、タネを取り出す。
1つの実の中に、タネは数個入っている。
タネを、よく水洗いする。
果肉には抑制物質が含まれているため。
清潔な土をよく湿らせ、タネの半分が地表に出ているくらいに浅く植え、土を軽くかぶせる。
タネを乾燥させないように注意する。
日陰に置いて、水を切らさないようにする。
2ヵ月ほどで発芽する。
 (葉が1枚だけ出てくる。)
成長に応じて、徐々に大きな鉢に植え替えていく。
3~4年ほどすると、葉が16枚くらいに増え、開花するようになる。 (品種により異なる。)
タネまき適期
 【3月】
自家不和合性(ジカフワゴウセイ)の性質が強い
自家不和合性とは、同じ株の花同士で受粉させても実がつきにくいという性質のこと。
 タネを確実に作るためには、同じ時期に開花するクンシランを2株以上用意する必要がある。
他の株から受粉させれば、ほぼ確実に多くのタネがとれる。
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