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シンビジウム 〔Cymbidium〕
写真「シンビジウム〔Cymbidium〕の花」
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 シンビジウムとは
 シンビジウムとは、広義では「ラン科シンビジウム属に含まれる常緑のラン」のことをいうが、一般には「ラン科シンビジウム属の中のシュンラン〔春蘭〕やカンラン〔寒蘭〕などの東洋ランを除いた洋ラン」のことをいう。
かつて日本ではシュンラン属と呼ばれていたが、洋ランが広まることによりシンビジウム属と呼ばれるようになったと思われる。
東洋ランは温帯地方に多く、洋ランは熱帯地方に多い。
 原種は60種ほど確認されているというが、あまり注目されることはなく流通するものも園芸品種が多い。
3000以上の園芸品種があり、日本で一番流通している洋ランとなっている。
洋ランの中でも手入れの簡単で、何ヶ月もの長期間花を咲かせ続けることから人気がある。
華やかで見栄えがすることから、特にギフト用に利用される。
耐寒性が強く、温室がなくても花を咲かせられる。
(洋ランは、寒さに弱いものが多い)
名 前  シンビジウム 〔Cymbidium〕
類 別  ラン科 [Orchidaceae]
 シンビジウム属 [Cymbidium]
性 質  常緑 多年草
原産地  ヒマラヤ地方~東南アジア~オーストラリア、他
用 途  コンテナ栽培
花言葉  「深窓の麗人」 「誠実な愛情」
開花期  11月 ~ 3月
属名から名づけられたCymbidiumは、シンビジウムの他にシンビデューム、シンビジュームなどの表記の変形がある。
原種の分布は広域にわたるが、原産地のほとんどは海抜1,000~1,500mの高地にある。 また、日本にも自生種がある。
名前に「Cym」とついているものは、シンビジウムのこと。
 シンビジウム〔Cymbidium〕の 特徴
シンビジウムは、葉が細長くて何本密集して生えているが、その株の大きさや生態からタイプ別に区分できる。
「大型シンビジウム」 と 「小型シンビジウム」
シンビジウムは、株の大きさから「大型」と「小型」の2つのタイプに分けられる。
大型シンビジウムは、花の大きさが10cm以上もあり、葉も100cm以上と長い。
小型シンビジウムは、花の大きさが5~6cmほどと小さく、葉も短い。
この他、中型タイプも分類することがある。
「着生種」 と 「地生種」
シンビジウムの生態から樹木などに「着生」するものと、地に生える「地生」の2つのタイプに分けられる。
この両方の性質を持つことから「半着生ラン」ともいわれている。
着生種では、花が垂れ下がるものが多い。
地生種では、花が直立するものが多い。
品種の違いによるもので、木の上で垂れ下がっていたものを地上に植えても(自然には)直立することはない。
しかし、ある程度は人工的に花茎を固定することが出来る。
花の特徴
シンビジウムは、新しく出来た茎から花を咲かせる。
花茎は60cmほども伸びて、葉よりも高くなる。 
水の量が足りないと、花茎が短くなってしまう。
種類や環境によって異なるが、約2~3ヵ月もの長期間咲き続ける。
花色や花形は、品種により様々なバリエーションがある。
13℃~15℃くらいの適温で管理すると、花が長続きする。
20℃以上になると、早く終ってしまう。
開花時期
【11月 ~ 3月】
夏に咲く品種もある。
一般的な自然開花期は、4月~5月に咲くものが多い。 
シンビジウム・メモ
シンビジウムは毎年春になると、茎の基部から新芽を出て成長していき、秋には肥大して新しい茎となる。
そして周囲に子株を出しながら広がって増えていく。
1バルブに7~10枚ほどの葉があるのが健全な状態で、約2年ほどで枯れていく。(緑色の葉が黄色くなり、やがて褐色になって枯れていく。)
春と秋に、枯れだすことが多い。
新芽が出て周囲に新しいバルブを作っていくと、やがて中心の古いバルブは葉が枯れて球根状のバルブの色も褐色に変わっていく。
年数が経つと見栄えが悪くなるが、枯れたように見える古いバルブの中には新芽の為の養分が残されていることがあるので、残しておく。
※取り除くと、株が弱ることもある。
メリクロン (成長点培養)
ランの専門家による繁殖は、メリクロンという方法によるものが一般的となっている。
メリクロンとは、植物が成長している分裂組織の細胞を培養して育成させる方法で、一種のクローンともいえる方法。
この方法が生まれる以前は、株分けなどの方法で増やせる苗の数はごくわずかであった。しかしメリクロンという方法を用いると、一度に大量の苗を作り出す事が出来る。
ランの中では、シンビジウムが一番早くこの方法が採用され、優良な新しい品種が多く作り出されるようになった。
メリクロンで作るメリットは、大量に苗を作り出す事が出来る事の他、ウイルスや病原菌のない健全な良質の株が出来るということ。
しかし、店頭に並ぶ見事な開花時点が最高の状態である様に作られている為、(翌年以降)自宅で栽培してもそれ以上に見事な花を咲かせる事は出来ないとも言われている。
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