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デンドロビウムには多くの園芸品種があり性質も様々であるが、原種の自生地での生き方は、日当たりと風通しのよい高い樹木に着生している点は共通している。
また多くの地域では、雨期と乾期がはっきりしていて、雨期に急速に成長し、乾期には休眠する。休眠時には葉を落とす(落葉する)種類もある。やがて気温が上昇してくると開花を始め、雨期を迎える。 |
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園芸品種も原種の基本性質を受け継いでいるものが多い。 |
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栽培場所 |
日当たりを好むので、5時間~6時間は日に当てるようにする。 |
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強い日光だと葉が日焼けするので、夏は遮光する。 |
※ |
日光が不足すると花が咲かない。 |
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水やり |
表土が乾いたら、たっぷり与える。 |
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やり過ぎに注意する。 |
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鉢皿にたまった水は必ず捨てる。 |
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肥 料 |
冬は生育休止期なので、開花中でも花後でも与えない。
春に、成長期が始まったら、与え始める。 |
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【5月 ~ 9月】 |
◇ |
5月~9月頃は、液体肥料を与える。 → 週に1度。 |
◇ |
5月~6月頃に適宜、固形肥料を与える。 → 月に1度程度。 |
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秋から冬の休止期には、肥料を与えない。 |
◇ |
植え替え直後などの、根が弱っている時は肥料を与えない。 |
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花柄摘み |
花後は、花を一つずつ摘み取る。 |
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茎葉は切らずに、大切にする。 |
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養分がなくなると、弱〃しくなり黄色く変色していく。
また、健康な茎にはある、白いものがなくなる。
→ 養分がなくなり古くなった茎は元から切り取る。 |
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古い茎の剪定 |
花の終った茎は花柄を取り除いた状態で、大切に残しておくが、養分がなくなり古くなった茎は元から切り取る。 |
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花の終った茎は、新芽に養分を供給する重要な役目がある。 |
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養分がなくなると、弱〃しくなり黄色く変色していく。
また、健康な茎にはある、白いものがなくなる。 |
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病 気 |
黒点病(葉に黒い点が表れる)。 |
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発見したらすぐに専門薬をかけて、被害が広がらないようにする。 |
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梅雨の後に発生しやすい。 |
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害 虫 |
◇カイガラムシ |
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発見したらすぐに布やブラシなどで取り除く。
被害がひどい時は、薬剤を2度かける。 |
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風通しが悪いと発生しやすい。 |
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◇ナメクジ |
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植え替え・株分け |
デンドロビウムは、株分けの他に「高芽」を親株から切り離すことより増やすことが出来る。 |
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【株分けの方法】 |
◇ |
ハサミで2~3本に切り離す。 |
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健康な株は、1年に1本~2本の新芽が出て増えていく。 |
◇ |
植え替えは、毎年行わずに、1~2年おきくらいにする。 |
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回復するのに時間がかかり、毎年花を咲かせるのが難しくなる。 |
◇ |
株分けしたものは、寄せ植えにしない。 |
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生存競争を初めて、葉や根ばかり成長させて、花芽をつけなくなる。 |
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植え替え・株分けの適期 |
【4月 ~ 6月】 |
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用 土 |
水ゴケ。 |
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さらに、発泡スチロールや割れた鉢などを底に敷き詰めると、水はけがよくなる。 |
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