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ダイアンサス 〔Dianthus〕
写真「ダイアンサス〔Dianthus〕の花」
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 ダイアンサス〔Dianthus〕とは
ダイアンサスとは、ナデシコ属の植物の総称であり、北半球の温帯域を中心に約300種ほど分布している。
日本に自生するものはナデシコ属のほんの一部で、多くは外国種である。
そのため、日本ではナデシコ〔撫子〕の名前でもよく知られているものの、総称する時は学名の属名であるダイアンサスと呼ぶことが多い。
しかし、使い分けが厳密にされているわけではないので、外国種や園芸品種のものもナデシコと呼ばれていたりする。
ダイアンサスは古くから世界各地で栽培されており、18世紀の西洋でカーネーションが生まれたといわれている。
この為、ダイアンサスとカーネーションの間に厳密な区別は出来ないものの、現在ではカーネーションとダイアンサスをはっきり区別しており、カーネーション以外のものをダイアンサスという。
名 前  ダイアンサス 〔Dianthus〕
別 名  ナデシコ 〔撫子〕
 ヤマトナデシコ 〔大和撫子〕
 セキチク 〔石竹〕
類 別  ナデシコ科 [Caryophyllaceae]
 ナデシコ属 [Dianthus]
性 質  耐寒性  一年草、 多年草
原産地  日本、 中国、 北米、 欧州
用 途  コンテナ栽培、 庭植え、 切花
別名は、(厳密に言うと)ダイアンサスの品種の一部を指す名前でもあるが、日本でよく見る(いわゆるナデシコに対して)古くからよく一般的に使われている。
花色と花型は様々あるが、性質としては「茎が立ち上がって伸びる」タイプと「茎が横に広がっていく」タイプがある。
立ち上がって伸びるタイプは、よく見られるもので、タネから育てることが多い。
横にはうタイプは、ハンギングに向いている。
挿し芽で増やしていく。
花の特徴
多くの品種があり品種の数だけ様々な花があるが、一般的に花の縁に細かい切れ込みが入り、茎の節が盛り上がっているのが共通している。
四季咲きのものもある。
開花時期
【4月 ~ 11月】
品種による開花時期が異なる。
秋に咲く花は、花色が濃くて長持ちするという。
薬用利用
草を乾燥したものは、尿量増加などの薬として用いられる。
種子は利尿、淋病などに用いられる。
→ 漢方で瞿麦子(クバクシ)と呼ぶ。
 名前の由来
ダイアンサス〔Dianthus〕  - 和名
ギリシャ語の「ダイオス」(神聖な)と「アントス」(花)という単語に由来する。
 ダイアンサス〔Dianthus〕の 栽培
基本的には丈夫で栽培が楽な植物ではあるが、新しい園芸品種のものなどはか弱いものもあるので、注意する。
場 所
日当たりと風通しのよい場所。
横に伸びるタイプのものをハンギングしている時は、時々鉢の向きを変えて全体に日が当たるようにする。
陰になった方が枯れこむことがある。
水やり
表土が乾いたら、たっぷり与える。
花柄摘み
花が終ったら、すぐに花柄を摘み取る。
通常は花茎に2~3個ツボミをつけるので、最初は1つずつ取る。
 → 手でつまんで横に倒し、ひねって取る。
花茎の花がすべて終ったら、花茎をハサミで切り取る。
 → 花茎下の葉芽のある所で切る。
葉芽が伸びて花芽をつけ、開花する。
切り戻し
茎が伸びすぎたり、夏の暑さで弱ってきたら、適宜切り戻しをする。
 → 株元近くの芽上で切る。
また、冬越しの前には切り戻しをして冬に備える。
苗の選び方
葉の緑色が濃いもの。
 黄色がかったものは、暑さなどで弱っているもの。
蕾の数が多いもの。
病害虫がないもの。
植え付け ・ 植え替え
2回りほど大きな鉢に植え替える。
植え付け後、2週間ほどは肥料を控える。
 → 新しい根が伸びるまで。
用 土
草花用培養土。
立ち枯れ病やさび病などになりやすいので、清潔な土を使用する。
他の用土の例(1)
5: 草花用培養土
5: 赤玉土
他の用土の例(2)
6: 赤玉土
4: 腐葉土
適 期
【9月下旬 ~ 11月】
ポット苗で購入した場合は、季節を問わず、2回り大きな鉢に植える。
繁 殖
品種により個性があるが、一般的には5月頃に挿し木をする。
実生でも可能なものもある。
 
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ダイアンサス〔Dianthus〕の花
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