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イ チ ョ ウ 〔銀杏〕
写真「イチョウの木」
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 イチョウの特徴
雌雄異株(シユウイシュ)
雄株と雌株があり、ギンナンの実は雌株にしかならない。
結実するためには雌雄両方の株が必要で、また雄株と雌株が約1km以内にないと結実は難しい。
雌雄の区別は、成木になるまではっきりわからないという。
※雄株の花粉に精子が存在することが発見されている。
 (植物に精子があるのは珍しい。)
秋に黄色く色づく黄葉が美しい。(寒い冬がある地方に限る。)
イチョウは、四季のある日本では秋に黄葉し、冬に落葉することで有名であるが、冬でも温暖な地域では冬眠することなく、1年中緑の葉のままであるこという。
秋に実る果実「ギンナン」は古くから愛好されている食材の一つ。
 イチョウの詳細
病害虫や公害に強く、過酷な条件の元でもよく育つ頑強な木。
燃えにくいので防火樹としても有効である。
僧侶が旅の間に使用したイチョウの枝の杖が、根付いたこともあると伝えられているほど生命力が強い。
僧侶が旅の間に使用したイチョウの枝の杖が、根付いたこともあると伝えられているほど生命力が強い。
イチョウの葉をしおりとして本にはさんでおくと、防虫・防カビの効果があるといわれている。。
30m~45mもの大木になるが、強剪定にも耐えうるので、毎年丁寧に剪定を行えば小さく育てることも可能。
成長が速いので、毎年剪定した方がよい。
4月~5月頃に花を咲かせるが、目立たないので気がつかない人が多い。
雄花の花粉が風にのって飛んでゆき、雌花に届いて受精すると、10月~11月頃に実が熟す。
木材の利用
木材柔らかいので、加工しやすい。
高級まないたや、将棋の駒・盤、そろばん、彫刻材、家具、天井板など、様々に利用されてきた。
イチョウの受精
イチョウ実の中には精子が泳ぐためのプールがあり、泳いで卵についたものが受精する仕組みになっている。これは人間など高度?と考えられている生物の受精システムそのものでもある。
雄の木から花粉が風で飛ばされて運ばれていき、雌花にたどり着くと、そこで精子を作る。
雌花は花粉の到着を確認してから、卵細胞を成熟させ、プールが用意される。
そして精子がプールの中を泳いで卵にたどり着いて受精する。
 イチョウの果実「ギンナン」
秋に実る果実はギンナン〔銀杏〕と呼ばれる。
黄色い肉質の外種皮(ガイシュヒ)に包まれているが、悪臭があり、触れるとかぶれる人もいる。
皮膚に傷口があると、確実にかぶれをおこすらしいので注意した方がよい。
熟すとギンナンが落花するので、拾い集めて収穫する。
都会の街路樹などでは、拾う人がいない穴場スポットが沢山ある。
ただし独特の悪臭?がするので、電車で持ち帰るには勇気がいる。
ギンナンの利用
外種皮(ガイシュヒ)の中にある硬い殻を割って、中にある柔らかい部分を利用する。
一般には果実といわれているが、正確には種子であり、胚乳(ハイニュウ)ということもある。
古くから和食の食材として利用されている。
茶碗蒸しの具材や、串焼きなどは特に有名。
薬用利用されている。
咳止めや下剤などに効用があるといわれている。
※微量の青酸化合物も含まれるので、多量に摂取しない方がよい。
 特に子どもは注意した方がよい。
 発熱や嘔吐な至ることもある。
 イチョウの手入れ
頑強で生命力が強いので、何もしなくても成長する。
ただし成長が速く、放任すると巨木になのるで、場所の制約がある場合は剪定が不可欠となる。
どのような環境の元でも育つ強さはあるが、基本的には日当たりを好む。
剪 定
【6月下旬 ~ 7月】 初夏
芽ぶきがよく、たくさん新枝が出てくるので、生育のよい枝を残して不要な枝は元から切り取る。
【12月 ~ 2月】 落葉期
強剪定可能。
込み入った枝を整理し、おさえたい大きさになるように大胆に切り詰める。
生育が旺盛なので、大胆に切り詰めるくらいで丁度良い。
肥 料
コンテナ栽培の場合は、リン酸とカりを多く与えると、樹形が引き締まる。
【12月 ~ 2月】 落葉期に与える。
病害虫
強い。
若い木では「紫紋羽病」(ムラサキモンパビョウ)になることがあるという。
植え付け・移植
暖かい地方では、落葉期が適期。
寒冷地では、発芽前に行う。
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