小さな園芸館
 小さな園芸館 > 植物 > アジサイ〔紫陽花〕> 栽培・管理
アジサイ 〔紫陽花〕
アジサイの写真 アジサイの写真 写真「ガクアジサイ〔ダンスパーティー〕の花」
小さな園芸館
  花の写真一覧
  植物の索引一覧
  園芸用語
  剪定の基本
アジサイとは アジサイの栽培 アジサイの写真 アジサイの品種 初夏に咲く花 小さな園芸館
 アジサイ〔紫陽花〕の栽培
丈夫で、手間いらず、栽培の簡単な花。
しかし、新しい園芸品種には性質の異なるものもあるので、注意する。
栽培のポイント … アジサイ
水を好む。
日当たりを好む。
土質により花色が変わる性質がある。
挿し芽で簡単に繁殖出来る。
山アジサイは、平地での栽培が難しいとされる。
一般的に流通するアジサイとは性質が異なるので注意する
山野に自生する品種などは半日陰を好むものもある。
開花中は特に水を切らさないように注意する。
水切れでグッタリしていても、水をたっぷり与えれば回復する。
 ※水切れでグッタリしていても、水をたっぷり与えれば回復する。
酸性の土は青色系の花、アルカリ性の土は赤色系の花になる性質がある。
園芸品種の中には、花色が土質に左右されないものもある。
良い株の選び方
花色が美しいもの。
 → 同じ品種でも個々の株により若干異なる。
葉色が濃い緑色で、枚数が多いもの。
 → 黄色い葉などがないもの。。
茎の節間がつまっているもの。
 → 葉と葉の間隔が短いものの方がよい。
茎が太く、しっかりしているもの。
場 所
品種により異なるので注意する。
 植栽範囲は、北海道南部 ~ 沖縄。
寒さに強い品種もある。
(北米原産のものは、寒さに強い。)
日光不足だと、花芽が出来ない。
特に、夏から秋にかけて日光不足になると、花が咲かなくなる恐れがあるので、よく日にあてる。
鉢植えで、日当たりのよい場所に置くと、水切れも激しいので注意する。
水切れの恐れがあれば、半日陰に移動する。
庭植えの場合は、大きなスペースをとるようにする。
成長が早く、すぐに2m位になる。
また横に広がる性質があるので、横幅は3mほどのスペースが必要。
剪定により小さく育てることも可能であるが、花が小さくなる。
鉢植え
【3月 ~ 6月】
日当たりに置く。
 室内では、明るい窓辺に置く。
【7月 ~ 8月】
半日陰に置く。
直射日光が強すぎると、葉焼けの恐れがあるため。
日当たりの強い場所に置くと、水の乾きが早くなり、水切れの恐れがある。
【9月 ~ 11月】
日当たりに置く。
 来年の花芽を作る。
【12月 ~ 2月】
北風の当たらない場所に置く。
花芽が傷まないようにする。
11月頃からは落葉期。
暖かい室内に置くと、花つきが悪くなる恐れがある。
水やり
アジサイは水を好むので、特に開花中は水を切らさないようにする。
【鉢植え】
土の表面が乾いたら、たっぷり与える。
開花中は、特に水切れに注意する。
※葉先が下を向くように垂れ下がるのは、水切れのサイン。
  → すぐに水を与えれば回復する。
【地植え】
特に水やりの必要はないが、真夏や乾燥期には極度に水切れしていないか気をつける。
あまりに乾燥し過ぎている場合には、地植えでも朝夕に水やりしてやる。
肥 料
【鉢植え】
真夏は控えめにして、春から秋まで与える。
◇緩効性固形肥料 → 月に1度(花後と春咲きには必ず与える。)
◇液体肥料    → 週に1度
【地植え】
 3月 ~ 4月 化成肥料を根元に施す
病害虫
病害虫には強い。
アジサイの「3つのトラブル」 … [花が咲かない]
1)剪定時期が遅い。
花後の切り戻しなどは、花後すぐに行うが、遅くとも7月中には済ませておく。
それ以降に行うと、花芽を切ることになる。
2)夏から秋の日光不足・肥料不足。
花芽が出来る大切な時期なので、よく日光に当てる。
庭植えの場合は、肥料を与えなくてもよく育つことが多い。
3)花芽が極度の寒さに当たってしまった。
アジサイは基本的には寒さに強いが、寒冷地などでは花芽にダメージを与えることがある。
寒さが厳しい場所では、防寒するか室内に取り込むことが必要となる。
小さな園芸館
 花の写真一覧
 植物の索引一覧
 剪定の基本
 水やりの基本
 用土の基本
 肥料の基本
 園芸用語 
 
 季節の花
 春に咲く花
 初夏に咲く花
 夏に咲く花
 秋に咲く花
 冬に咲く花
 
 年間の花こよみ
 1月に咲く花
 2月に咲く花
 3月に咲く花
 4月に咲く花
 5月に咲く花
 6月に咲く花
 7月に咲く花
 8月に咲く花
 9月に咲く花
 10月に咲く花
 11月に咲く花
 12月に咲く花
 
 花の色
 白い色の花
 赤い色の花
 青い色の花
 黄色い色の花
 紫色の花
 ピンク色の花
 オレンジ色の花
 
 年間の園芸作業
 1月の園芸作業
 2月の園芸作業
 3月の園芸作業
 4月の園芸作業
 5月の園芸作業
 6月の園芸作業
 7月の園芸作業
 8月の園芸作業
 9月の園芸作業
 10月の園芸作業
 11月の園芸作業
 12月の園芸作業
 
 剪 定
 剪定の種類
 剪定の時期
 不要枝の剪定
 木の特性
 花木の剪定
 実樹の剪定
 剪定の目的
 
HOMEページ「小さな園芸館」
 アジサイの剪定
剪定のポイント … アジサイ
強剪定でも枯れることはない。
8月以降の剪定は花つきを悪くする。
剪定すると花が小さくなる傾向がある。
山アジサイや四季咲き性のアジサイは性質が異なる。
山アジサイは平地での栽培が難しいとされる。
新しい園芸品種には、性質の弱いものもある。
強剪定した枝からは翌年に花が咲かない。
通常は2年目の枝に花芽が作られる。
8月~10月頃に花芽が作られるので、それ以降に剪定すると翌年に花が咲かなくなる。
通常のアジサイの花芽分化は9月頃であるが、品種により2月頃まで剪定できるものもある。
アジサイで大きく立派な花を望むなら剪定はしない方がよいとされる。
挿し木で植えてから2年~3年目が、樹形も整い花も大きくて立派なよい時期になるが、その後は樹形がみだれてくる。
アジサイ剪定の適期
【6月下旬 ~ 7月】 … 花後
【11月 ~ 3月】 … 落葉期
通常品種の剪定は花後に行う。
 花後、早めに花を切り取る。
 → アジサイの花柄摘みは、枝ごと切り取る。
花色が枯れたように変化し、花びらのようなガクが裏返ると、花が終わったサイン。
アジサイの花芽分化時期
【8月 ~ 10月】
花芽が作られる時期のこと。
この時期以降に剪定すると、花芽がつかなくなる。
花芽のつき方
アジサイは新しく伸びた枝の先端に咲く。
花の咲いた枝は、その下にある節から伸びる枝の先端に咲く。
大きくて立派な花を望むなら剪定はしない
 花柄摘みは行った方がよいが、アジサイで大きく立派な花を望むなら剪定はしない方がよい。
 剪定すると花が小さくなり、花つきが悪くなることもある。
挿し木で植えてから2年~3年目が、樹形も整い花も大きくて立派なよい時期になる。
その後は樹形がみだれ、りっぱな花が少なくなる。
 大きな花が見たいが、スペースが限られている様な場合には、すべての枝ではなく一部の枝を隔年で小さくしていく方法もある。
アジサイ剪定の方法
アジサイの通常の剪定は、脇芽があるのを確認して脇芽の上で切る。
今年花の咲いた枝を切り、花をつけなかった枝を残す。
2年目の枝に花を咲かせる傾向がある。
上の方には、芽がない場合が多いので注意する。
花の下の茎をよく見ると、芽がでている葉と芽のない葉がある。
花より3節ほど下にある芽を確認して、必ず芽の上で切る。
比較的新しい「新枝咲き」の品種は、いつ切り戻しても新しく伸びた枝先に花を咲かせる。
 ⇒ エンドレスサマーなど。

秋まで咲き続ける四季咲きなどは、花首だけ切るようにする。
→ 秋まで楽しみたい場合は、新芽は残す。
大きく成長した株を、株元近くでバッサリ切ると翌年に花が咲かなくなる可能性が高い。
 → 2年後には咲く可能性がある。
枝を間引く
アジサイは脇芽から多くの芽が出るので、全部の脇芽が成長すると混みすぎてしまう。
風通しをよくする為には、ある程度整理することが必要となる。
まず最初に、弱った枝や細い枝などを間引く様にする。


花芽は9月頃に出来るので、それ以降は剪定しないようにする。
花後~7月までに剪定する。
夏以降に出来た芽を切ると、(通常の品種は)翌年に花が咲かない。
時々は地際から切って更新させる
チマチマ剪定していき古株になると、樹形が悪くなり、樹形を維持するのも大変になる。
小さくしたいと考える時は、思い切って、地際から切って更新させる。
翌年の花は望めなくなるが、その後はしばらく立派な花を咲かせる事が出来る。
新しい園芸品種のアジサイは、強剪定に弱いものがある。
半分づつ一気にバッサリ切ると、半分の枝には花を咲かせることが出来る。
 アジサイの花色 と 「土壌・土質」
アジサイの花色は個々の持つ特性の他、土質によっても変化するとされる。
1年以上かけて土質を変えれば、ある程度花色を変える事は可能。
園芸品種の中には、花色が土質に左右されないものもある。
アジサイの花色は、個々の株が持つ補助色素に加え、赤い色素であるアントシアンの有無により大きく左右され、土壌からのアルミニウムの吸収により決定される。
微妙な関係があり、枝により花色が異なる現象が起きることもある。
また花の最盛期が過ぎると、紫色に変化していく傾向がある。
花の老化による色素分解などが原因と思われる。
【青色】の花
『酸性』の土を使用する  → 「アルミニウム」の含まれた土
日本の庭土は、酸性のものが多い。
通常の培養土でよい。
例1)
  7: 草花用培養土
  3: ピートモス(無調整)
   + 肥料
例1)
  4: ピートモス(無調整)
  6:(培養土・赤土・腐葉土など)
   + 肥料
◇青色の花には「アルミニウム」が必要
花に含まれている「アントシアニン」が、土中にある「アルミニウム」と合わさると、花色がブルーになる。
【ピンク色】の花
『アルカリ性』の土を使用する  → 「アルミニウム」のない土
例1)
  7: ピートモス(調整したもの)
  3: パーライト
   + 肥料
例2)
  5: ピートモス(調整したもの)
  5: パーライト
   + 肥料肥料をひとつまみ。
例3)
 10: ピートモス(調整したもの)
   + 肥料
◇日本の土で、花色をピンク色にするのは、難しいといわれる。
入手した時は赤系統の花色だったものが、翌年以降は青色の花に変わってしまう現象はよくみられる。
【白色】の花
水はけのよい土。
「アルミニウム」の含有はどちらでもよい。
酸度により、花色が変化することはあまりない。
 
 
 年間の花こよみ
 1月に咲く花
 2月に咲く花
 3月に咲く花
 4月に咲く花
 5月に咲く花
 6月に咲く花
 7月に咲く花
 8月に咲く花
 9月に咲く花
 10月に咲く花
 11月に咲く花
 12月に咲く花
 
 花の色
 白い色の花
 赤い色の花
 青い色の花
 黄色い色の花
 紫色の花
 ピンク色の花
 オレンジ色の花
 
 年間の園芸作業
 1月の園芸作業
 2月の園芸作業
 3月の園芸作業
 4月の園芸作業
 5月の園芸作業
 6月の園芸作業
 7月の園芸作業
 8月の園芸作業
 9月の園芸作業
 10月の園芸作業
 11月の園芸作業
 12月の園芸作業
 
HOMEページ「小さな園芸館」
 アジサイの植え付け・植え替え
日当たりのよい場所を好む。
【鉢植え】
鉢植え栽培の場合は、2~3年ごとに植え替えする。
水はけが悪くなるなど、根づまりの兆候が見られたら、植え替えする。
秋は、根鉢をくずして、植えつける。
鉢植え用土
水はけと水もちのよい土。
 市販の培養土でよい。
鉢植え用土の例(1)
5: 赤玉土(中粒)
3: 鹿沼土
2: 腐葉土
鉢植え用土の例(2)
5: ピートモス (酸度未調整)
3: 赤玉土(小粒)
2: 腐葉土
植え付け・植え替えの適期
【3月 ~ 4月】 … 最適期
【5月 ~ 7月】  …花後
【9月 ~ 10月】
真夏を除けば11月頃まで可能。
花後の剪定をかねて、植え替えするのもよい。
 
 アジサイの繁殖 [挿し木]
挿し木による繁殖が簡単で、誰がやっても「させばつく」とさえいわれている。
うまくいけば、1年で花が咲くようになる。
挿し木の適期
【5月下旬 ~ 7月上旬】
挿し木の方法
さす枝は、新芽が一番良いが、開花前の枝でもよい。
→ 通常は挿し木は花が終わった枝を選ぶことが多い。
→ 枝先でも枝の途中でも成功する確率は高い。
脇芽の上で、1~2節の長さの枝を切る。
花くびを切る。
下葉を取り除く。
上の葉2枚を、それぞれ半分に切る。
葉からの水分蒸発を防ぐため。
水の吸い上げ口は、節の下で、斜めに切る。
よく切れるナイフなどでスパッと切る。
コップなどに入れた水に挿して、1時間ほど水上げする。
土に挿す。
酸度未調整で、肥料のほとんど入っていない、新しい、清潔な土を使う。
→ ピートモス 5、パーライト 3、バーミキュライト 2。
割り箸等で、挿し穴をあけて、挿していく。
何本も挿す場合は、葉がやや触れ合う程度の間隔で指す。
水をたっぷりかける。
透明な袋をかぶせる。
湿度を保ち、風も防ぐ。
針金をアーチ型に曲げて、土に挿し、袋の柱にするとよい。
明るい日陰に置く。

土の表面が乾いたら、水をたっぷりやる。
肥料は、根が出るまでやらない。
1ヵ月~1ヵ月半で根と脇芽が出てくる。
鉢に植え替える。
日当たりのいい所に置く。
 アジサイの繁殖 [実 生]
実生による繁殖は、親株と同じ性質や花の子どもが出来るとは限らない。
タネの出来ない品種のものもある。
タネの採取時期
花後
種蒔きの適期
【9月】 秋
タネの採取方法
タネが出来たら採取すればいいだけであるが、細かいタネを効率よく採取するにはコツがある。
花後に、タネを採取する花以外は剪定しておく。
また、装飾花も取り除く。
養分を他にとられない為。
うっかり散布されないように、紙袋に包む。
通常は緑色から茶色に変色していく。
実が出来たら花柄ごと切り取り、紙袋の中に入れて乾燥させる。
実からタネが出てきたら、保存する。
 
 
 
アジサイとは アジサイの栽培 アジサイの写真 アジサイの品種 初夏に咲く花 小さな園芸館
 当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁止します。
(c)2006-2008 A Pretty Garden ALL Rights Reserved.