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カイドウは、バラ科リンゴ属の中でも特に美しい花を咲かせることから、古くから観賞用として栽培されている花木のこと。
他のリンゴ類のように果実が食用にされることはほとんどない。 |
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| 名 前 |
カイドウ 〔海棠〕 |
| 類 別 |
バラ科 [Rosaceae] リンゴ属 [Malus] |
| 性 質 |
落葉広葉樹 低木 ～ 小高木 |
| 原産地 |
中国 |
| 用 途 |
庭植え、 盆栽、 コンテ栽培、 生垣 |
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| ※ |
ミカイドウが渡来したのは、室町時代で、
ハナカイドウは、江戸時代中期頃に渡来したと考えられている。 |
| ※ |
カイドウは、古くから美人の形容詞とされている。 |
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| ※ |
中国の唐の玄宗（ｹﾞﾝｿｳ）皇帝が、酔って眠る楊貴妃をカイドウにたとえたという話もある。 |
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| カイドウには多くの品種があるが、３種類の代表的な品種に大きく分けられる。 |
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英名 Chinese flowering apple
学名 Malu spectabilis |
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中国大陸北部で栽植されていた落葉小高木であり、中国でカイドウといえば、この品種を指す。
花が直径5cmほどと大きく、美しい。
野生種は確認されていないとのこと。 |
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英名 Kaido crab apple
学名 Malus micromalus Makino |
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中国原産の栽培種で、ホンカイドウとマンシュウズミから作られたと考えられている。
落葉小高木で、新葉と一共に直径３～４cmの花が３～７個ほど固まって咲く。つぼみは赤いが、開花すると薄紅色になる。
ミカイドウの実は、直径15～15mmと大きい。 |
| ※ |
江戸時代にカイドウと呼ばれていたものは、このミカイドウであったといわれる。 しかし現在はカイドウといえばハナカイドウのことを指すことが多い。 |
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英名 Hall’scrab∥flowering crab‐apple
学名 Malus halliana Koehne
別名 スイシカイドウ 〔垂糸海棠〕 |
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ミカイドウによく似ているが、花柄（ﾊﾅｶﾞﾗ）が長くて花が垂れ下がって咲き、花びらの内側はうすいピンク色～白色をしている。 果実も小さい。
雑種により生まれたと考えられている。 |
| ※ |
現在、一般的にカイドウと呼ばれているものはハナカイドウのことをいう。 |
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| カイドウの他の品種 |
| 【ヤエカイドウ】 |
| 八重咲きの花で、花の重なりが豊かなもの。 |
| 【オオヤエカイドウ】 |
| 大輪の花で、八重咲き。 |
| 【シダレカイドウ】 |
| 枝垂れ（ｼﾀﾞﾚ）る性質があるもの。 |
| 【ウケザキカイドウ】 |
| 花が上向きに咲く。 （別名：ベニリンゴ） |
| 【ミツバカイドウ】 |
| 花に桃白のぼかしがあるもの。 |
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