ユリは、花の形態により4亜属に分けられている。 |
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テッポウユリ亜属 [Leucolirion] |
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筒状で花が長い。
横向き咲く花が多い。
(まれに下向き、斜め上向き、上向きに咲くものがある。) |
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ササユリ |
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ピンク色の花色をしている。
開花時期 【6月上旬 ~ 7月上旬】
栽培が難しいといわれている。
中部以西に自生する。 |
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「万葉集」歌などに謡(ウタ)われてきており、古くから馴染みのあるユリ。 |
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テッポウユリ |
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純白で筒状をしている。
香りもよい。 |
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清楚で気品のあるテッポウユリは、欧州に伝わると冠婚葬祭に使用されるようになる。 |
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他に、オトメユリ、タカサゴユリ、タモトユリ、リーガルユリ、など |
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ヤマユリ亜属 [Archelirion] |
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漏斗(ロウト)状の花をしている。(ラッパ型)
横向きに咲き、花が大きく、花弁(カベン)が半分そり返っている。
豪快で男性的な花が多い。
花粉の媒介は、大型のアゲハチョウに一任している。
甘く強い香りを発するものが多い。 |
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花の長さ(厚み)よりも、花の直径の方が大きい。
→ テッポウユリ形は、花の直径よりも奥行きの方が長い。 |
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最近人気のオリエンタル・ハイブリッド系とはこの仲間。 |
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サクユリ |
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香りがよく、白色に黄色いラインのアクセントが入り、大型で豪快な花。
伊豆諸島原産。
別名「タメトモユリ」。 |
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別名は、保元の乱に敗れて伊豆大島に流された鎮西八郎為朝(チンゼイハチロウタメトモ)にちなんでつけられたもの。
鎮西八郎為朝とは源為朝(ミナモトノタメトモ)の別名。 |
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ヤマユリ |
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芳香が強く、大きくて派手な花。
花の直径が20cm~30cmほどもある大輪で、花弁の中央に黄色のラインが入り、赤褐色の細かい斑点が入る。
開花時期【7月~8月】
近畿以北の山地に自生する。 |
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ヤマユリから生まれた園芸品種に、人気のオリエンタル・ハリブリッドがある。
特に純白で大輪の花を咲かせるカサ・ブランカは、名前とともに人気のある品種となっている。 |
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スカシユリ亜属 [Pseudolirion] |
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花が上向きに咲く。
花弁の下の方が細くなっていて、花の中が透けて見えることから「スカシユリ」とつけられた。 |
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ヒメユリ |
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直径5cm~7cmほどと小さくてかわいらしい花。
赤オレンジ色の花を、上向きに咲かせる。
日本、朝鮮半島、中国に自生する。
開花時期【6月】 |
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エゾスカシユリ |
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直径10cmほどの花が上向きに咲く。花色は、オレンジ色、赤色、黄色。
北海道、極東アジアに自生する。観賞用と食用(球根)に利用されてきた。
開花時期【5月中旬~下旬】
北海道と青森北部に自生する。 |
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イワトユリ |
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直径10cmほどの花が上向きに咲く。花色は、オレンジ色、赤色、黄色。
北海道、極東アジアに自生する。観賞用と食用(球根)に利用されてきた。
開花時期【5月中旬~下旬】 |
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カノコユリ亜属 [Martagon] |
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花は、下向や、斜め下向きに咲く。
花弁が元から大きく反転カールしていて、球状になるものが多い。 |
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オニユリ |
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直径5cm~7cmほどと小さくてかわいらしい花。
赤オレンジ色の花を、上向きに咲かせる。
日本、朝鮮半島、中国に自生する。
開花時期【6月】 |
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昔、中国から食用として渡来したともいわれている。 |
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カノコユリ |
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花色は、赤色、ピンク色、白色があり、花びらは大きく反転している。花弁の元の方に鹿の子模様の斑点がある。
開花時期【7月中旬~8月中旬】に強くて育てやすい。
四国・九州に自生している。 |
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クルマユリ |
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低い山から高山にかけて自生する。 |
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コオニユリ |
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湿地などにみられる。
コオリユリはオニユリと同じく食用に利用されるが、オニユリよりも鱗茎に苦味が少ない。 |
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