|
|
マンネングサ〔万年草〕の品種 |
日本産には20種ほど生息するが、帰化植物も着実に増えている。
一見するとよく似ている品種が多く、大雑把に「マンネングサ」と呼ぶことも多い。 |
|
マンネングサの共通する特徴は、日当たりを好み、水切れに強く、繁殖力旺盛なこと。
過酷な条件のもとでも、勢力を広げて野生化している。 |
※ |
しかし、花と葉の色が美しいためか、雑草とみなされてはいない。 |
|
よく見られる品種 |
|
コモチマンネングサ 〔子持万年草〕 |
|
|
[Sedum bulbiferum Makino] |
◇ |
春になると急に成長しだし20cmほどに伸びる。
やがて星型の黄色い花を茎の先端に沢山咲かせる。 |
|
茎が柔らかいので、長く伸びるとしだれるようになる。 |
◇ |
葉の元にムカゴ(不定芽)を無数に作って繁殖するのが特徴。
梅雨時になるとムカゴは親から離れ、地面に定着する。 |
|
名前の由来は、小さな芽を子供に見立てたもの。 |
|
冬越しするまで、あまり成長しない。 |
◇ |
繁殖力旺盛で、どこにでも進出して勢力を広げる。 |
|
ただし花粉が出来ないので、種子は出来ない。 |
◇ |
日本産マンネングサの代表的品種。 |
|
少し湿り気のある場所を好む。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
メキシコマンネングサ 〔墨西哥万年草〕 |
|
|
[Sedum mexicanum Britt] |
◇ |
都市などに帰化した植物。 |
|
メキシコで採取した種から育てたものが最初であったため、メキシコという名がついているが、原産地は不明。 |
◇ |
多肉植物らしいぷっくらした葉を、茎から3~5個輪生する。 |
◇ |
花茎の上部で5~6本に枝分かれし、水平に開いた頂点に鮮やかな黄色い花をいっぱいに咲かせる。 |
◇ |
よく結実して、種が出来る。 |
|
日本産のマンネングサは、種の出来ないものがある。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
メノマンネングサ 〔雌の万年草〕 |
|
|
[Sedum japonicum Sieb] |
◇ |
高さは10cmほどであるが、茎は長く地表を這っていることがある。 |
◇ |
ぷっくりした葉で養分を作る性質があり、根はあまり発達していない。 |
◇ |
日本産のマンネングサ。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
ツルマンネングサ 〔蔓万年草〕 |
|
|
[Sedum sarmentosum Bunge] |
◇ |
蔓(つる)を出すのが特徴で、ぷっくりした葉は3個輪生する。 |
◇ |
河原や石垣などに好んで生える。。 |
◇ |
原産地は朝鮮から中国あたりとされ、古くから帰化植物になっている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
ハママンネングサ 〔浜万年草〕 |
|
|
[Sedum formosanum] |
◇ |
海岸の岩場などに生えている。 |
|
乾燥した場所ではなく、雨水が溜まる岩の窪みなどを好む。 |
◇ |
肉厚の葉を互生し、高さは15cmほどになる。 |
◇ |
日本産のマンネングサ。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
タイトゴメ 〔大唐米〕 |
|
|
[Sedum formosanum] |
◇ |
ぷっくらとふくらんだ葉を「大唐米」に似ていることから名づけられた。 |
|
「大唐米」とは米の一種。
粒が小さく細長い形をしていて、薄い赤斑のあるもの。
(タイトウマイとも言う。) |
◇ |
星型の黄色い花を咲かせる茎は、肉厚の葉を互生し、高さは15cmほどになる。 |
◇ |
花の咲かない葉だけの茎は、葉が重なるようにくっついて、一見すると花のように見える。 |
|
冬季には紅葉する。 |
◇ |
日本産のマンネングサ。 |
|
|
|
|
|
|
|