カエデ 〔楓〕 − 個別品種 − 花木− 小さな園芸館
カエデ 〔楓〕
「カエデ」と「モミジ」の違い
カエデの花 索 引 【五十音順】

索 引 【写真付】

HOME
カエデの花  
類 別 特 徴 管 理 写 真 個別品種 メ モ
カエデ属は約160種を含み、おもに北半球の温帯に分布する。
日本に、約35種自生するといわれる。
イロハモミジ 〔伊呂波広葉〕
 一般的にモミジといわれる木で、山地の湿り気の多い場所に自生する。
 庭園・寺・神社などにも古くから植えられている、馴染み深い木。
 カエデの中では、最も美しい紅葉だといわれる。
 園芸品種も一番多い。
別 名 イロハカエデ 〔伊呂波楓〕、 タカオカエデ 〔高雄楓〕、 タカオモミジ 〔高雄紅葉〕
英 名 Japanese mapl
名の由来 イロハモミジ → 葉の裂片を端からイロハニホヘトと数えることからきている。
タカオモミジ → 京都の紅葉の名所、高雄にちなんで呼ばれた。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 福島県以南 〜 九州
    近縁種が東アジアからヒマラヤ地方にかけて約30種ある。
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 5月 〜 8月
花の特徴 5枚の花びらと萼(ガク)を持ち、赤黒い色の小さく目立たない花。
実の特徴 翼果で、赤い翼が左右に竹とんぼの様に伸びる。
葉の特徴 切れ込みが深く、秋の紅葉時には真っ赤に色づく。
木の特徴 雌雄同株。
樹高: 10m〜25m。 灰褐色の樹皮をもつ。
他の特徴 幹は曲がって伸び、自然樹形が美しいといわれる。
メ モ 一般的にモミジといわれる木。
山地の湿り気の多い場所に自生する。
  庭園・寺・神社などにも古くから植えられている、馴染み深い木。
変種に「オオモミジ」がある。
オオモミジ 〔大紅葉〕
 イロハモミジの変種。
 イロハモミジよりもやや大きい葉になる。
 秋には黄葉する。 紅葉するものもある。
別 名 ヒロハモミジ
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 北海道 〜 九州
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 6月 〜 8月
花の特徴 鮮やかな赤い色の小さく目立たない花。
実の特徴 翼果で、赤い翼が左右に竹とんぼの様に伸びる。
葉の特徴 新緑はきれいな黄緑で、花の赤とのコントラストが鮮やか。
木の特徴 樹高: 10m〜13m。
他の特徴 幹はやや斜めに伸びて、枝を横に広げる。
ハウチワカエデ 〔羽団扇楓〕
 イロハモミジの変種。
 標高1000m付近の山でよく見られる。
 園芸品種も多い。
別 名 メイゲツカエデ 〔名月楓〕
英 名 Fullmoon maple
名の由来 葉の形が全体的にふっくらとしていて、
  鳥の羽毛で作られた団扇(ウチワ)を連想されることによる。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 北海道 〜 本州
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 10月 〜 11月
花の特徴 直径1cmほどの大きさで、紫紅色の花が垂れるように咲く。
    カエデの中では大きい方。
実の特徴 翼果で、黄色い色をしている。
葉の特徴 長さ7cm〜12cmで、この近種の中では最も大きい。
掌状に9〜11に裂け、カエデの中でも葉の切れ込みが多い。
葉の大きさの割に、葉の茎は短い。
木の特徴 樹高: 10m〜15m。 樹皮はなめらかで青みを帯びた灰色。
他の特徴 幹はまっすぐに伸び、枝は斜め上に育つ。
メ モ 紅葉は、橙・黄・赤色の濃淡をつける。
イタヤカエデ 〔板屋楓〕
 山に自生する。
英 名 Paintedmaple
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 北海道南 〜 九州
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 5月 〜 8月
花の特徴 葉が出る前に、黄緑色の花が咲く。
    花の色が黄緑色をしていてる為、新緑の様に見える。
実の特徴 翼果で、褐色。 翼の角度は様々。
葉の特徴 葉の縁が波打つが、ギザギザがない。
    カエデ類の葉の特徴は、縁にギザギザがあるというものが通常。
葉は互生につく。
木の特徴 雌雄同株。
樹高: 15m〜20m。 樹皮は灰色で、老木になると浅く裂けてくる。
秋に黄葉する。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸びて、卵型に整う。
メ モ 木は良材とされで、建築・家具・運動具・楽器などに使用される。
ウリハダカエデ 〔瓜膚楓〕
 山地に自生する。
名の由来 樹皮が暗緑色で、マクワウリ(瓜)の肌に似ていることによる。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 本州 〜 九州
開花時期 5月
果実時期 10月
花の特徴 葉と同時に、黄緑色の小さな花を細長い房になって咲かせる。
実の特徴 褐色の翼形で、房状に連なってぶら下がる。
種子の部分は、丸く膨(フク)らんでいる。
葉の特徴 10cm〜15cm長さで、葉の茎には褐色の毛が生えている。
裏面にも、葉脈に沿って褐色の毛が生えている。
  葉の先端は3方向に鋭くとがり、ふちにも不揃いの細かいギザギザがある。
木の特徴 雌雄異株。
高さ: 8m〜10m。 樹皮は暗緑色。 丈夫で、荷縄・蓑・箕(ミ)に利用された。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、大きくなる。
メ モ 東アジアに近縁種が多い。
  → 近縁種に「ウリカエデ)」(別名メウリノキ)がある。
ウリカエデ 〔瓜楓〕
 低山地に自生する。
 「ウリハダカエデ」の近縁種。
別 名 メウリカエデ、 メウリノキ
性 質 落葉性 広葉樹 小高木
分 布 福島県以南 〜 九州
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 10月
花の特徴 約8mmの黄緑色の小さな花を、房になって咲かせる。
実の特徴 翼果で、赤褐色。 種子の部分はあまり膨らまない。
葉の特徴 長さ4cm〜8cmで、3つに裂けたものや、ほとんど裂けないものがある。
木の特徴 高さ: 6m〜8m。 樹皮は暗緑色。
他の特徴 根元近くから枝分かれして育つ。
ハナノキ 〔花の木〕
別 名 ハナカエデ
名の由来 鮮やかな真紅の花が、目立ち、美しいことから「ハナノキ」と呼ばれた。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 中部地域の湿地
    岐阜・長野・愛知3県にまたがる山麓地方と
    長野県北西の居谷里(イヤリ)湿原にのみ自生する。
開花時期 4月
果実時期 5月
      他のカエデ類は、秋に熟すのが多い。
花の特徴 葉の出る前に、鮮やかな真紅の小さな花を、多数咲かせる。
雄花 → 枝から直接花を咲かせる様な姿で咲く。
雌花 → 花の茎を伸ばして咲く。
実の特徴 翼果で、赤い翼が左右に竹とんぼの様に伸びる。
葉の特徴 3つに裂けるが、裂け方が深いものと浅いものがある。
対生で、縁には大きなギザギザがある。
木の特徴 雌雄異株。
樹高: 20m〜25m。 樹皮には、縦に裂け目が入る。
    大きな木には、天然記念物に指定されているものがある。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、大きくなる。
メ モ 北米東岸地方に広く分布する「アメリカハナノキ」とは近縁といわれる。
オガラバナ 〔麻幹花〕
 高山に自生する。
別 名 ホザキカエデ
    多数の小花が上向きの穂状に咲くことによる。
性 質 落葉性 広葉樹 小高木
分 布 北海道 〜 九州
    高山に自生する。
    シベリア南東部〜朝鮮、サハリン、千島にも分布する。
開花時期 7月
果実時期 8月 〜 9月
花の特徴 小さく黄緑色で、雄花と両性花をつける。
その年に伸びた新しい枝の先に、花の集まった房を真っ直ぐ上に伸ばす。
実の特徴 翼果で、緑褐色の実が集まり、房になって垂れ下がる。
葉の特徴 10cm〜15cmで丸い葉で、大きく5〜7つに裂けて先端をとがらせている。
葉の裏には、白いうぶ毛が多く、葉脈に沿って淡褐色の毛が生えている。
木の特徴 雌雄同株。
樹高: 10m〜25m。 灰褐色の樹皮をもつ。
他の特徴 根元近くから枝別れして、こんもり茂る。
マルバカエデ
別 名 ヒトツバカエデ 〔一葉楓〕
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 近畿地域以北
開花時期 5月 〜 6月
果実時期 7月
花の特徴 黄緑色の小さな花の集まった房を、上に伸ばして咲く。
実の特徴 翼果で、褐色。
葉の特徴 対生で、切れ込みがなく、丸形またはやや細長い形をしている。
葉脈が目立ち、先端はとんがっている。
木の特徴 高さ: 5m〜10m。 暗い灰色の樹皮をもつ。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、大きくなる。
メ モ オガラバナの近縁といわれる。
チドリノキ 〔千鳥の木〕
 山の谷間に多く自生する。
 日本特有の品種で、他に近縁種がない。
別 名 ヤマシバカエデ
英 名 Hornbeammaple
名の由来 翼のある果実を、チドリにみたてたもの。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 本州 〜 九州
開花時期 4月
果実時期 10月 〜 11月
花の特徴 薄緑色の小さな花を、下向きに沢山咲かせる。
実の特徴 翼形で、茶褐色に熟す。
葉の特徴 先端が細い楕円形で、切れ込みがないが、縁に細かいギザギザがある。
葉脈は真っ直ぐで、多数の側脈が平行に並び、よく目立つ。
木の特徴 雌雄異株。
樹高: 8m〜15m。
他の特徴 根元近くから枝別れする。
メ モ 日本特有の品種で、他に近縁種がない。
トウカエデ 〔唐楓〕
 秋の紅葉・黄葉が見事。
 排気ガスに強いことから、街路樹として利用される事が多い。
名の由来 原産地の中国・台湾から渡来したことによる。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
原産地 中国(東南部)、 台湾
    18世紀初めに渡来した。
分 布 関東以南 〜 九州
    九州にあるのは外来種になる。
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 5月 〜 6月
花の特徴 淡黄色で小さく目立たない花を、まとまって咲かせる。
実の特徴 翼形で、熟しても緑色のまま、束になってつく。
葉の特徴 切れ込みが浅いものから深いものまで様々ある。
縁のギザギザがあるものとないものが存在するが、老木になるとなめらかになる。。
光沢があり、4cm〜8cm。 裏面は白っぽい。
木の特徴 高さ: 10m〜20m。 樹皮は褐色で、なめらか。
老木になると樹皮が灰色を帯び、所々、短冊状にはがれ落ちてデコボコになる。
秋の紅葉・黄葉が見事。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、長い枝を伸ばす。
メ モ 排気ガスに強いことから、街路樹として利用される事が多い。
園芸品種も多い。
ミツデカエデ 〔三手楓〕
 山野に自生する。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 北海道 〜 九州
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 10月 〜 11月
花の特徴 小さな黄色い花が長い房状になってぶら下がる。
実の特徴 翼形で褐色の実が、房状にぶら下がる。 房の長さは10cm〜20cmにもなる。
葉の特徴 細長くて大きな荒いギザギザががあり、対生で3枚セットでつく。
    勢いのよい枝からは、5枚セットのものもある。
茎は長くて赤い色をしている。
木の特徴 樹高: 10m〜15m。 灰褐色でなめらかな樹皮をもつ。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸びる。
メグスリノキ 〔目薬の木〕
 樹皮を煎じたものが眼に良いと、評判になった木。
別 名 チョウジャノキ
名の由来 樹皮を煎じて、洗眼薬にしたとこによる。
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 東北南部 〜 九州
開花時期 5月
果実時期 7月 〜 9月
花の特徴 葉と同時に、白い花を2〜3個ずつまとまって下向きに咲かせる。
花の茎に産毛のような細かい毛が生えている。
実の特徴 褐色をした4cm〜5cmの長さの翼形で、黄褐色の毛が生えている。
茎は短く、翼の角度は狭い。
葉の特徴 5cm〜12cm長さの楕円形で、縁には不規則な浅いギザギザがある。
裏面の葉脈の上に毛が多く生えている。
3枚セットで、対生につく。
木の特徴 樹高: 10m〜15m。
他の特徴 灰色でなめらかな樹皮を持ち、煎じて洗眼液として利用されていた。
      一時期、眼によいと評判になっていた時もある。
カジカエデ 〔梶楓〕
 山野に自生する。
別 名 オニモミジ
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 東北中部以南 〜 九州
開花時期 4月 〜 5月
果実時期 6月 〜 8月
花の特徴 暗紅〜薄緑色。 雄花は、花びらと萼がくっついていて釣り鐘形に見える。
実の特徴 翼形で、褐色をしている。
葉の特徴 6cm〜15cmと大きく、5つに大きく裂け、縁には荒いギザギサがある。
木の特徴 高さ: 10m〜20m。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、枝は横に広がる。
カラコギカエデ 〔鹿子木楓〕
 山地の湿った場所に自生する。
性 質 落葉性 広葉樹 小高木
分 布 北海道 〜 九州
開花時期 5月 〜 6月
果実時期 10月
花の特徴 薄い黄緑色の小さな花を、葉の上で咲かせる。
実の特徴 翼形で、翼を鋭角に開き、紅褐色になる。
葉の特徴 5cm〜10cm長さで細長く、やや肉厚。
縁には不揃いのギザギザがあり、先端は尖っている。
    細長く肉厚の葉は、カエデ類では珍しい。。
木の特徴 樹高: 5m〜8m。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、枝を横に伸ばす。
コハウチワカエデ 〔小羽団扇楓〕
別 名 イタヤメイゲツ
性 質 落葉性 広葉樹 高木
分 布 北海道 〜 九州
開花時期 5月 〜 6月
果実時期 10月
花の特徴 薄黄色で5枚の花びらをもつ小さな花。
実の特徴 翼形で、左右に竹とんぼの様に伸びる。
葉の特徴 6cm〜8cm長さので、7〜11に細かく裂ける。
厚みのある紙の様な質感がする。
木の特徴 樹高: 10m。 灰青褐色でなめらかな樹皮をもつ。
他の特徴 幹は真っ直ぐに伸び、枝を広げる。
サトウカエデ 〔砂糖楓〕
 樹液からメープルシロップをとる。
 葉は、7cm〜15cm長さで、3〜5つに裂ける。
 木は良材とされで、建築・家具・運動具・楽器などに使用される。
ノムラ 〔野村〕
 オオモミジ系の園芸品種で、江戸時代からある。
 葉の色が、春に葉の萌芽したときは紅紫色で、夏には緑色になる。
 葉の長さは6cm〜10cmで、縁のギザギザが細かく整っている。
 花は、濃赤色をしている。
タムケヤマ
 ヤマモミジ系の園芸品種。
 一年中、赤味を帯びた、大きく裂ける葉が特徴。
 葉の長さは4cm〜10cmで、通常は7つに裂ける。
 しだれるものもある。
 
「カエデ」と「モミジ」の違い

ページTOPへ
索 引 【五十音順】

索 引 【写真付】

HOME