多くの名前を持つ植物 |
オオアラセイトウ〔大紫羅欄花〕には多くの和名があり、どれが本当の名前か定かでない様な不思議な草花でもある。 |
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オオアラセイトウとショカツサイがよく使われる名であるが、一般人にはムラサキハナナ〔紫花菜〕、ムラサキハナ〔紫花〕、ハナダイコン〔花大根〕などの方がよく知られている。 |
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ハナダイコン〔花大根〕は他の植物の名前 |
葉姿がダイコンに似ているので「ハナダイコン」という名もよく知られているが、「ヘスペリス」とい名で知られるアブラナ科の植物の正式名称が同じ「ハナダイコン」であるため、オオアラセイトウをこの名で呼ぶのはよろしくないと、多くの専門家が注意を喚起している。 |
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正式には認められない「ハナダイコン」であるが、一般人には広く浸透してしまった名前でもある。 |
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「ヘスペリス」(Hesperis matronalis)はアブラナ科の2年草で、春に似たような花を咲かせるが花色は白色をしている。 |
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和 名 |
オオアラセイトウ 〔大紫羅欄花〕 |
別 名 |
ムラサキハナナ 〔紫花菜〕
ムラサキハナ 〔紫花〕
シキンサイ 〔紫金菜〕 |
中国名 |
ショカツサイ 〔諸蔓菜〕 |
類 別 |
アブラナ科 [Brassicaceae]
オオアラセイトウ属 [ Orychophragmus] |
学 名 |
Orychophragmus violaceus |
性 質 |
二年草 (秋まき) |
原産地 |
中国 |
用 途 |
庭植え、 鉢植え |
開花期 |
4月 ~ 5月 |
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中国名のショカツサイ〔諸蔓菜〕は和名としても通用している。 |
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シベリアナノハナという俗称もある。 |
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オオアラセイトウ〔大紫羅欄花〕は、春になると次々と花を咲かせる開花期間の長い草花。 |
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草丈は50センチほどに生長する。 |
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肥沃で条件のよい場所では草丈が60センチ~80センチにも生長するが、やせ地など環境の悪い場所や遅まきした場合などは10センチほどにしか成長しない。しかし開花はする。 |
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一般的ではないが、食用にもなるという。
またアブラナと同じ様に、種子から油を採取することが出来る。 |
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ショカツサイ 〔諸蔓菜〕 - 中国名 |
諸葛孔明という実在の人の名前に由来する。 |
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諸葛孔明とは三国時代の軍師で、軍隊の食糧のために菜を栽培させという。
しかし実際に栽培したのは別の植物だった可能性がある。 |
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ムラサキハナナ 〔紫花菜〕 - 別名 |
紫色の花が美しい菜という意味に由来する。 |
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ハナダイコン 〔花大根〕 - 別名 |
花が美しく、葉姿がダイコンに似ていることに由来する。 |
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同名の別種の植物があるので、この名はふさわしくないという専門家が多い。 |
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