特徴－シャガ〔著莪〕－植物

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シャガの別名

コチョウカ
〔胡蝶花〕

小さな園芸館

花の写真一覧

シャガの特徴

シャガとは

　日本の山野によく自生する多年草であるが、花が美しいことから公園や庭にも好んで植えられている。
　緑の葉中から真っ白な花が浮きあがる様に咲く花の姿はとても美しいが、どこでも普通に見られることから、あまり大切に扱われることもない。

※	日本の環境によく馴染み、繁殖力旺盛で雑草のようなたくましさを持つ。

※	古くから日本の山野などに自生していることから、日本と中国の原産であると考える説もある。しかし、古い時期に中国から日本に渡来して日本に定着したものと考える説の方が有力。

シャガの花は美しいが、自由奔放に葉を伸ばし、枯れた葉や花後の花茎などが少し見苦しい感がある。
山野草的な趣の花壇には合うが、西洋風の華やかな花壇の中央には似合わない。

　シャガの自生地は林の下などのやや薄暗い場所が多いので、光沢のある濃い緑色の葉の中から咲く真っ白な花は、輝くように目立つ。

※	自宅の庭でもやや薄暗い場所に植えると、白い花が浮き立つように見え、とても美しい。

花の特徴

　アヤメに似た６センチほどの白い花を、枝先に咲かせる。
　花びらは６枚で、３枚は小さな花びらが内側にある。
　外側にある３枚の花びらには、縁に細かい切れ込みが入り、中央にはオレンジ色の突起とオレンジ色と紫色の斑点がある。

開花時期

【４月～５月】

草の特徴

　剣形の葉は５０センチ～６０センチくらいに生長するが、やや斜めに倒れるように伸びるので、だらしない感じがする。
　光沢のある濃い緑色の葉は美しいが、折れたり黄色く変色したりすることも多いので、きいれに感じないことも多い。

※	よく群生するが、少し間隔を空けてバラバラに葉茎を伸ばす。

　斑入り葉の品種もある。

シャガは種子が出来ない

　日本に生息するシャガは花が咲いても種子が出来ず、走出枝により増えていく。

※	中国のシャガはタネが出来るといわれる。

シャガ〔著莪〕の栽培・管理

シャガは雑草のようなたくましさがあるので、環境さえ合えば手入れ不要でよく育つ。

栽培場所

シャガは、半日陰で肥沃な湿り気のある場所を好む。

※	かなり適当に植えつけても育つが、環境に合わないと葉が弱弱しく開花しないこともある。

株分け・移植・植え替え

とても頑強な性質を持ち、１株植えつければ、やがて増殖していく。
特に土質は選ばない。

◇	走出枝でどんどん増えていくので、地中でガードしておかないと、望まない場所にまで進出してしまう。

株分け・移植・植え替えの適期

【４月～５月】

名前の由来

シャガ〔射干〕　　－　和名

漢名の「射干」（ヒオウギ）を日本読み（シャガ）したもの。

※	シャガの葉がヒオウギに似ているところから間違って名付けられたともいわれている。現在は「射干」よりも「著莪」という漢字の方が一般的であるが、字が難しいので「シャガ」とカタカナ表記されることが多い。