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ジシバリ 〔地縛り〕
写真「ジシバリ〔地縛り〕の花」
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 ジシバリ〔地縛り〕とは
繁殖力が強く、どこにでも好んで生える多年草。
かわいらしい黄色い花を咲かせるが、いわゆる雑草といて嫌われている。
近縁種に似た様な植物がいくつかあるが、かわいらしい卵型の葉が特徴。
少し黄緑色がかっていて、柔らかくて繊細。
葉も花もさわやかな感じで、庭に繁殖してもそれほど嫌悪感を感じさせない。
こんな雑草なら庭においておいてもいいかも…と、高感度の高い雑草。
(農家ではやっかいな雑草と認知されているとか。)
名 前  ジシバリ 〔地縛り〕
別 名  イワニガナ 〔岩苦菜〕  ハイジシバリ 〔這い地縛り〕
類 別  キク科 [Asteraceae] ニガナ属 [Ixeris]
学 名  Ixeris stolonifera
性 質  多年草
原産地  日本、 韓国、 中国(中部)
用 途  庭植え、 鉢植え
日本全土に分布する。
岩場を好むからイワニガナと名づけられたという説もあるが、乾燥地でもたくましく育つというのが実情だと思われる。
実際どこでも育つ。
細い茎を周囲に伸ばし、地面を這うように繁殖していく。
茎が根ぎわから出て、地上をはって伸びていき、茎の節々に根を生やして新しい株を形成しながら増えていく。
茎が途中で切れても枯れることがない。
葉の形に特徴があり、1方がやや角張った卵円形をしている。
葉色は少し黄緑色がかっていて、薄くて柔らかい。
小さくて繊細な葉なので、繁殖してもさわやかな感じがする。
 越は葉をロゼット状で耐え忍び、春になると葉腋(ヨウエキ)から茎を地表に伸ばし、繁殖していく。
葉や茎を切ると乳液が出て、なめると苦いという。
かつては全草を胃腸薬として薬用利用していた。
写真「ジシバリ〔地縛り〕の花」 写真「ジシバリ〔地縛り〕の花」
花の特徴
 ジシバリの花は、2cmほど大きさの、かわいらしい黄色い花。
葉より高く10~20cmほどの花茎を伸ばし、先端に黄色い舌状花(ゼツジョウカ)をズラリと丸く1列に並べて2cmほどの頭花を形成する。
1株につき、頭花を数個ほどチラホラと咲かせる。
花びらの間に隙間があり、葉と同じようにさわやかさを演出している。
開花時期
【4月 ~ 6月】
花後は、(タンポポと同じように)パラシュート形の白い冠毛をつけて、風により散布される。
 名前の由来
ジシバリ 〔地縛り〕  - 和名
ジシバリは、細い茎を周囲に伸ばし地面を這うように繁殖していくが、「地をはう茎が各所に根を下ろして、地面をしばる」様に見えることから名づけられた。
茎が根ぎわから出て、地上をはって伸びていき、茎の節々に根を生やして新しい株を形成しながら増えていく。
ジシバリ〔地縛り〕 の写真
写真「ジシバリ〔地縛り〕の花」 写真「ジシバリ〔地縛り〕の花」
写真「ジシバリ〔地縛り〕の花」
 ジシバリ〔地縛り〕の近縁種
ジシバリに似た植物はいくつかあるが、オオジシバリはとてもよく似ていてる。
ジシバリよりも大きいから「大」がついてオオジシバリになったものであるが、実際に見るとそれほど大きな違いが感じられないこともある。
葉の形が異なるので、すぐに判別できるが、葉が小さいうちは専門家でも判別が困難になるという。
オオジシバリ 〔大地縛り〕
[ I. debilis A. Gray]
別名 : ツルニガナ 〔蔓苦菜〕
ジシバリと似ているために、よく比較される。
全体的にジシバリも少し大型である。
(個体差もあるため判別が難しいこともある。)
特に花がジシバリと瓜二つというほどよく似ている。
花の大きさは約3cmほどで、花茎が葉より高く、10~20cmほどに成長する。
ジシバリと決定的に異なるのが葉の形で、細長いへら形で大きなのこぎり型に切れ込みがある。
ランナー(走出枝)はジシバリほど伸びない。
ジシバリよりも湿った場所を好む。
開花時期
【4月 ~ 5月】
ハマニガナ 〔浜苦菜〕
白い地下茎が、地上ではなく、砂の中(奥深く)ではっていく。
地中深くから葉を伸ばし、先の葉だけを地表に出している。
花はジシバリに似たい黄色いはなを咲かせる。
日本各地の海岸の砂地に生える。
白い花を咲かせる「シロハマニガナ」もある。
開花時期
【4月 ~ 10月】
カワラニガナ 〔河原苦菜〕
葉が細かい線の形をしていて、根元から多く立ち上がって生えている。
花はジシバリに似たい黄色い花を咲かせる。
中部地方以北の河原などに生える。
開花時期
【4月 ~ 8月】
ニガナ 〔苦菜〕
葉は細長く、花茎も30~50cmくらいにヒョロヒョロと伸びて枝分かれいていく。
黄色い頭花は小さくて、花びら5枚ほど。
開花時期
【5月 ~ 7月】
名前の由来
茎や葉に、苦味のある乳液をもつことによる。
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