茶畑のような、よく刈り込まれたチャノキは遠目には美しいが、シワのある葉、隠れるように咲くいびつな花、全く目立たない茶の実など、近くで愛でるには多少難点があるかもしれない。 |
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花の特徴 |
チャノキはその年に新しく伸びた茎の葉腋(ヨウエキ)に、1個~3個の蕾をつける。
真っ白な花びらを大きく開いて開花すると3cmほどの大きさになるが、開きすぎると(やや)だらしない感じがする。
長い雄しべが印象的で美しい花であるが、恥らうようにうつむき加減に咲くので、あまり目立たない。
花は隠れるように咲くので写真に撮るのが難しい。 |
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果実の特徴 |
チャノキが開花してから1年ほどすると、あまり目立たない褐色の実ができる。
中には1個~3個の種子が入っている。 |
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果実時期 |
【開花翌年の10月 ~ 11月】 |
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果実期(又は花期)には、前年開花の果実と当年開花した花が同時に見られる。 |
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お茶としての利用 |
チャノキの葉を摘んでから加工し、緑茶や紅茶が作られる。
日本では、八十八夜の頃(5月上旬)に摘むのが一番茶で、7月にニ番茶、8月に三番茶、9月に四番茶を摘む。 |
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一番茶のことを特に「新茶」と呼び、年間で最も品質がよいお茶とされ、価格もよい。 |
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最近は、ニ番茶までしか摘まなくなっている。 |
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