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チューリップ 〔Tulip〕    ・・・ 栽 培
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  栽培のポイント - チューリップ〔Tulip〕
初心者でも栽培がやさしい
秋に植える球根植物
冬の寒さにあてる必要がある
根は再生しない
夏には球根の掘り上げが必要
購入したばかりの球根なら、ほぼ確実に花を咲かせることが出来る。
花を咲かせるためには、冬の寒さを経験する必要がある。
 (秋植え球根の特徴。)
根を傷つけるので、移植は難しい。
根を傷つけないように、根が伸びる領域を広く確保するようにする。
日本の(太平洋側の)気候が合わず、夏に病気にかかりやすい。
  球根の選び方
チューリップの球根は、品種により大きさなどが異なるので、球根を選ぶ時には同じ品種の中で比較する。
チューリップの一般的な球根のサイズは、周囲12cmほどであるが、巨大サイズの品種もある。
原種系のチューリップは、周囲5cmほどの小さいものが多い。
よい球根の選び方
大きな球根
ずっしりと重い球根
キズや病気のないもの
根が生えていないもの
薄皮がやぶれていてもよい。
健康で良質な球根であれば、多少条件が悪くてもちゃんと花が咲く。
チューリップの根は再生しないので、一度根が折れると後の生育が悪くなる。
チューリップの大敵「モザイク病」になりにくい品種もある。
欧州産の球根よりも、日本で品種改良・栽培された球根の方が気候が適していて、失敗が少ないともいわれる。
品種の開花時期をチェックする
 チューリップは品種により開花時期が異なり、3月頃に咲く「早咲き」から5月頃に咲く「遅咲き」がある。
 一つの花は(一般的に)10日ほどしか咲かないが、異なる品種を同時に栽培することにより長く花を楽しめる。
多数の球根を植える時は、「開花時期を揃えて一斉に咲かせる」か、「開花時期を少しずつずらして花を長く楽しむ」か、考えて植えるようにする。
開花時期の目安は記号で表示されている
 E → 早咲き  (3月下旬~)
 L → 遅咲き  (4月下旬~5月)
一重と八重の区別
 S → 一重咲き
 D → 八重咲き
SL → 一重咲きの遅咲き。
DE → 八重咲きの早咲き。
  チューリップ〔Tulip〕の栽培管理
栽培場所
日当たりを好む。
日照時間が短くても、半日陰にもある程度は耐えられる。
根を痛めると再生しないので、根が伸びたら移植出来ない。
庭植えの場合は、日当たりと水はけのよい場所を選ぶ。
開花したら半日陰へ
容器栽培の場合は、花が開花したら半日陰の場所に移動すると、花もちがよくなる。
水やり
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷり与える。
花が終わっても、葉が枯れるまで水やりを続ける。
冬の間も水やりを忘れないようにする。
パンジーなど他の植物と一緒に植えるとよいとされる。
(冬の間はずっと土だけなので、うっかり水やりを忘れることがよくある。)
花柄摘み
花が終わったら、花茎を切り取る。(5月頃)
葉は枯れるまで残す。
水やりを忘れないようにする。
肥 料
庭植えも鉢植えも追肥は不要。
元肥えだけでよい。
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  チューリップ〔Tulip〕の 掘り上げ
チューリップは、初夏になると地上部が枯れ休眠期に入るので、その頃に球根を掘り上げて「乾燥させて管理する」必要がある。
夏の高温多湿と冬の乾燥が特に苦手とされ、夏の休眠期に植えたままにすると、病気になりやすく、腐ることもある。
原産地の環境ではそのままでもよいが、日本の環境では、掘り上げ管理が推奨される。
球根の掘り上げ手順
花後の花柄摘み  【5月頃】
花が終わったら、花先だけ切り取り、そのままよく日に当てる。
葉は枯れるまで残し、水やりを忘れないようにする。
葉から光合成を行い、球根に養分を送るので、花後も葉を大切に扱う。
古い球根の隣に新しい球根が出来ていく。
新しい球根が成長したら、次回に分解して植えることができる。
花後の花柄摘み  【6月下旬 ~ 7月上旬】
葉が枯れてきたら、球根を掘り上げる。 
掘り上げた球根は、ネットなどの中に入れ、風通しのよい日陰に干すなどして管理する。
チューリップ栽培に最適な気候
冬季は湿潤で、春~夏季は乾燥する気候が最適。
丈夫な性質で、少しくらい気候が合わなくても、花は咲いてくれる。
しかし、日本の気候では球根がうまく成長してくれないので、植えっぱなしには出来ないといわれている。
また高温多湿の環境では病気にもなりやすく、掘り出して乾燥させて球根を管理しなくてはならない。
(掘り上げは、葉が枯れてくる初夏の天気のよい日に行う。)
手間がかかるのと球根を大きくさせていく事は難しいなどの理由で、その都度購入する方が手軽で好まれている。
日本でも、日本海側の地域は「冬季は湿潤、春~夏季は乾燥」する気候に近いので、栽培に適しているといわれる。
新潟や富山は、古くからチューリップの品種改良や球根の生産がさかんに行われている。
購入する球根も、欧州産の球根より、日本で品種改良・栽培されたものの方が気候が合うので、より失敗が少ないとされる。
球根の使い捨て
 チューリップをはじめ多くの球根植物は、日本の気候に合わないものが多い。
運が良ければ植えっぱなしでも3年~4年ほど花を咲かせることが出来るが、球根を栄養満点に太らせる事が難しい。
 そのため、1年限りの球根と割り切って使い捨てにすることも多い。
特にチューリップの球根を植えたままにしておくと、チューリップの大敵「ウイルス性モザイク病」にかかりやすい。
  チューリップ〔Tulip〕の代表的な病気
モザイク病
チューリップの主な病気として「モザイク病」がある。
モザイク病とは、花が変色したり形が変化したり、咲かなくなったりする病気。
 花に斑(ふ)や絞り模様が入るので、美しく見えたりもするため、かつて新品種として珍重されたりした時期もある。
 しかし葉や茎にも症状が現れると、生育が悪くなっていくため、現在は病気と認識されている。
アブラムシや人により接触伝染するウィルスによるもので、薬剤などでは駆除出来ず、破棄することが推奨される。
 日本では特に太平洋側の地域で栽培を続けると多く発生するといわれる。
 気候が比較的合うとされる日本海側ではあまり発生しない現象。
モザイク病にかかりにくい品種もある。
 
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