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ツツジ 〔躑躅〕
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 ツツジ〔躑躅〕のポイント
酸性土壌を好む
日当たりを好む
乾燥に弱い
品種により性質が異なる
栽培がやさしい品種が多い
サツキやアザレアなどと呼ばれるツツジも栽培の基本は同じ。
ツツジ園芸初心者の入門としてお薦めの栽培のやさしい花木であるが、多くの品種があり、種類により栽培方法が異なることもある。
特に新しい品種のツバキや山地を好むツツジは注意を要する。
「常緑性ツツジ」と「落葉性ツツジ」
 ツツジには常緑性ツツジと落葉性ツツジがあり、栽培方法が若干異なる。
一般的には常緑性ツツジの方が性質が頑強で栽培がやさしい。
常緑性ツツジ
丈夫で刈り込むするほどに樹形が整い花も沢山咲かせることが出来る。
落葉性ツツジ
少し繊細な性質で、剪定するよりも自然樹形を楽しむ方がよい。
 ツツジ〔躑躅〕の 栽培
 ツツジには多くの種類があるが、種類により生育条件が少し異なる。
やせ地や乾燥地に耐える種類も多いが、新しい園芸品種などは丁寧に育てないと枯れやすい性質のものも多いので、どんなタイプのツツジであるかを把握して栽培する必要がある。
サツキやアザレアなどと呼ばれるツツジも栽培法の基本は同じ。
栽培場所
日当たりと風通しのよい場所。
半日陰でも育つが花つきが悪くなる。
ただし落葉性ツツジは、落葉樹の下などの半日陰の場所を好む。
北海道~沖縄まで全国にわたって自生する。
【鉢植え】
 夏に鉢の温度が高くなり過ぎないように注意する。
水やり
根が細かく、浅く張るので、水切れに注意する。
【鉢植え】
  表土が乾いたら、たっぷり与える。
特に夏の水やりをかかさないようにする。
【庭植え】
  乾燥が続いたら水まきする。
根が浅く細かいので、庭植えでも夏の水切れに注意する。
長期間、雨が降らずに土がカラカラに乾いていたら、早朝に水やりする。
地植えの水やり
通常は地植えにした成木には水やりする必要はないが、ツツジなどの根が浅く細かい植物は、土中の水分を吸い上げる力が弱いため、乾燥時には水やりする。
ツツジは乾燥が続いた時などに枯れこむ恐れがある。
肥 料
【2月~3月】 根の周りに油かすを少量与える。
根が弱いので、化学肥料は根を傷めるおそれがある。
【3月 ~ 6月】 剪定後。
 緩効性化成肥料を与える。
剪 定
【3月 ~ 6月】 花後すぐに行う。
花期は品種による若干異なる。
7月以降は、樹形をみだすような徒長枝を切る程度にする。
花芽の出来る時期
【7月 ~ 8月頃】
花芽が形成されてから剪定すると、翌年の花が咲かなくなる。
 常緑性のツツジ
 強剪定可能。
 完成後のイメージを描きながら、深く刈り込む。
剪定することにより枝葉が増え、よりきれいな樹形になる。
刈り込みに強く、枝葉が緻密で萌芽力が強い為に様々な樹形に仕立てる事が出来る反面、毎年きれいに剪定をしないと、だらしない感じになる。
 刈り込みの手順
1) 飛び出た枝を、(他の枝より)少し低めに切る。
徒長枝を切ると、より勢いよく伸びる性質がある。
2) 大バサミなどで、切りそろえる。
好みの高さでもよいが、通常は花芽のついた短めの枝を目安に切りそろえる。
樹勢があれば、葉のない場所からも芽吹いてくる。
 落葉性のツツジ
 強剪定不可。
 徒長した枝や、込み入った枝を間引く程度の剪定に留める。
自然樹形の味わいを出すようにする。
病害虫
病害虫に強い方であるが、ダニやグンバイムシなどの害虫がつくことがある。
被害が著しい時は、薬剤を散布する。
ハダニは乾燥すると出てくるので、乾燥に注意する。
葉裏からホースの水をあてると、ダニが簡単に落ちていく。
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 ツツジ〔躑躅〕栽培のトラブル
花が咲かなくなる
日当たりが悪いとツツジの花が咲かないことがある。
以前は咲いていたが、今は咲かなくなったという場合は、根に問題があることが多い。
ツツジの根は浅く細かいので、土が硬くなったりすると根から養分がとれなくなり、根が傷んでしまう。
土の掘り起こしを行い、土を柔らかくする。
土の掘り起こし
【2月 ~ 3月】
 ツツジの周囲(樹冠の下くらい)を深さ20センチ・幅15センチほど掘り起こして、腐葉土を3割ほど入れ込んで土を柔らかくする。
2年~3年に1度くらい定期的に行うとよい。
 ツツジ〔躑躅〕の植え付け・植え替え
庭植え
根鉢の2倍ほどの直径のを掘る。
ツツジの根は浅くはる性質があるので、穴の深さはそれほど深くなくてもよい。
庭植え用土は、腐葉土を1/3ほど混ぜたものを使用する。
植え付け後は、たっぷり水をやる。
植え付け・植え替えの適期
【3月 ~ 4月】 【10月頃】
同じ場所にツツジを植えない
枯れるなどして「ツツジが植えてあった場所にまたツツジを植える」とうまく育たない。
植える場所に候補地が複数ある場合は、ツツジがあった場所は避ける。
ツツジが植えてあった後に植える時は、土壌改良を行う。
植える場所に穴を掘り、その場所の土をそっくり入れ替える。
用 土
酸性土壌を好む。
植え穴にはピート、腐葉土などの有機質を多く混入しておく。
鉢植え用土
鉢植え用土の例(1)
 6:  鹿沼土(小粒)
4:  ピートモス(無調整)
適量:  緩効性化成肥料
他に、鉢底石と鉢底ネットを使用する。
鉢植え用土の例(2)
 2:  鹿沼土(小粒)
6:  鹿沼土(中粒)
2:  鹿沼土(大粒)
適量:  緩効性化成肥料
鹿沼土(大粒)は、鉢底石の代わりに鉢底に入れる。
他に、鉢底ネットを使用する。
 ツツジ〔躑躅〕の繁殖
挿し木
ツツジの繁殖は挿し木によるものが一般的。
常緑性ツツジ
ほぼ一年中挿木できる。
地温が15~20度前後の時が一番早く発根する。
落葉性ツツジ
挿木が困難なものが多い。
新芽が固まった6月か秋に行えば成功することもある。
実 生
挿木の難しい落葉性ツツジなどは、秋に種子を採って乾燥貯蔵し、3月頃に蒔く。
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