ハマキムシ〔葉巻虫〕- 特徴 - 生き物 - 小さな園芸館 
ハマキムシ 〔葉巻虫〕
     葉をつづる虫をハマキムシ〔葉巻虫〕とよんでいる。 正式にはハマキガ〔葉巻蛾〕の幼虫。
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特 徴 写 真
 
     
通 称  ハマキムシ 〔葉巻虫〕
名 前  ハマキガ 〔葉巻蛾〕
英 名  Bell moth
名前の由来  英名の名前の由来は、翅(ハネ)をたたんで静止する姿が鐘を連想させる種類が多いことによる。
 ハマキムシ〔葉巻虫〕 とは
 葉を巻くなどしててつづる虫をハマキムシと呼んでいる。しかし正確にはハマキガ科の幼虫を意味し、専門書などにはハマキガ〔葉巻蛾〕と記載されることが多い。 世界中に分布するが、日本には500種以上もいる。多くの種類があるが、中でもチャハマキやコカクモンハマキがよく知られている。
発生時期
【4月 ~ 11月】
 ハマキムシは、年に4回~5回ほどのサイクルでだらだらと発生するので、成虫・幼虫・サナギが常に見られる。
ハマキムシの生態
 ハマキムシの成虫は、1cmほどの小さなガ(蛾)で翅(スネ)は細長く、地味な色彩のものが多い。大部分が夜行性で、よく灯火に飛来する。
 葉の表面に卵の塊をウロコ状に150粒~250粒ほど産み付ける。卵の表面は透明な薄い膜でおおわれており、約2週間で孵化(フカ)する。
 幼虫は分散していき、単独で葉を巻いたりつづったりする。基本的には、軟らかい葉は巻いてゆき、硬い葉は2枚~3枚を糸で合わせる方法をとる。 約30日でサナギになる。
 冬は幼虫の状態で巻いた葉の中で越冬する。
加害状態
 ハマキムシは葉をつづってしまうので、見た目もよくないが葉の機能をいちじるしく損なう。 また、葉の中にいる幼虫は葉肉を食害するので、白っぽく色の透けた斑点が葉に現れる。
 葉ばかりでなく、花の蕾もつづり合わせたり食害するので、奇形の花を咲かせたりする。 その他、新梢(シンショウ)や果実・種子の中に侵入したり、茎や根に穴をあける品種もある。食害するものにより、名前がつけられていたりする。
   
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 ハマキムシ〔葉巻虫〕の 防除
 葉の中に虫がいて薬剤が直接虫に付着しないので、薬剤が効きにくいという。また、葉の柔らかい植物は薬害の影響が出やすいので注意する。
よく見回りを行い、捕殺する
 ハマキムシの卵は葉の表面に産み付けられるので、よく注意してみれば見つけやすい。産卵されていたら葉ごと摘み取り処分する。
 葉が巻いていたり通常とは異なる形態にあったら、中にハマキムシ幼虫がいる可能性がある。葉を開いて幼虫を捕殺するか、または見た目もよくないので葉こど摘み取り処分する。
やむを得ない時は、幼虫の発生初期に薬剤散布する
 ハマキムシが大量発生したりして、やむを得ない時は幼虫の発生初期に薬剤散布する。発生初期とは、葉をつづる前のこと。また、薄い薬剤を防除目的で散布するのもよい。
 よく使用される薬剤はスミチオオン乳剤やマラソン乳剤など。 他に、オルトラン液剤・水和剤なども使用される。
 
   
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