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ヒラタアブ 〔扁虻〕
ヒラタアブ〔扁虻〕の写真
 ヒラタアブの幼虫は、アブラムシを食べるので益虫とされている。
 成虫は、花のある所を飛び回り蜜を吸う、その姿はハチ〔蜂〕そのものであるが、実はハエの仲間になる。
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 ヒラタアブ〔扁虻〕とは
 ハエ目ハナアブ科のうち、体が平たく見える昆虫のことをヒラタアブという。
成虫は小さなハチの様に見えるが、これは毒針を持つハチに似せて身を守る為と考えられている。
ヒラタアブはハチではなく、毒も持っていない。
花の蜜を吸うだけの平和でおとなしい生き物である。
 幼虫はハエらしくウジ虫状態でいる。
アブラムシを食する益虫。
出現時期
 【3月 ~ 11月】  成虫で越冬する。
 ハエ目に属する昆虫をハエの仲間というが、あまりにも多くの種類があり、その生態は多種多様でまだ研究されていない部分も多い。
 しかし一般的にハエと言う時は、菌を媒体する衛生害虫とされる一部の種類のことをいう。
イエバエやクロバエなどの、普段お馴染みのハエ。
 ヒラタアブなどのハナアブ科の昆虫は、ハエとの認識を持たない人も多い。
しかしヒラタアブは体が小さくて、方々を飛び回ためハエの仲間と考える人や、よく見ると体がハチに似ていることから刺されるのではないかと恐れる人もいる。
どちらにしても「不快害虫」と考えられてことが多い。
名 前  ヒラタアブ 〔扁虻〕
分 類  ハエ目(双翅目) [Diptera]
 ハナアブ科  [Syrphidae]
 ヒラタアブ亜科 [Syrphinae]
ヒラタアブの写真
ヒラタアブ〔扁虻〕の写真
ヒラタアブの仲間もいくつかある
写真のはホソヒラタアブと思われる
 名前の由来
ヒラタアブ〔扁虻〕  - 和名
成虫の腹部が平たくなっているハナアブ科の昆虫であることから名づけられたもの。
ハナアブ科の昆虫のうち、腹部の平たいものの総称でもある。
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 ヒラタアブの生態
 ヒラタアブの活動時期は早春から晩秋までと長く、年に数回発生する種もある。
 成虫で越冬する。
他の昆虫の少ない早春から早々と活動する。
冬でも、花の蜜を吸いに飛ぶこともある。
産 卵
 ヒラタアブの成虫は、アブラムシが多くいる植物の葉や茎に産卵する。
幼虫の食卓に卵を産む。
アブラムシの種類はあまり問わないらしく、様々な草花や樹木に産卵していく。
 ヒラタアブのタマゴは、白色で楕円形をしたものが多い。
 3日~4日ほどで孵化する。
幼 虫
やや扁平なウジ虫で、前方がとがっている。
ヒラタアブの幼虫は、アブラムシを食する。
見た目がよくないので発見されたら駆除されることが多いが、益虫として大切にしたい昆虫でもある。
 幼虫の期間は15日~20日ほどで、蛹(サナギ)になる。
蛹 (サナギ)
 さなぎの期間は15日~22日ほど。
 楕円形の横から呼吸器が飛び出さなぎになる。
成 虫
 成虫の胸部は黒く光沢があり、腹部は黄色と黒色の縞々で、ハチによく似ている。
 花の咲いているところには、どこにでも飛んで行き、花の蜜を吸う。
受粉の手助けもする昆虫でもある。
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