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花の特徴 |
高さ10cm~30cmになり、上の方葉のわきに、赤紫色の花を咲かせる。
唇形花(シンケイカ)とよばれる唇の形に似た花であるが、よくよく見るとロバの顔に似ているという説もある。
とにかくユニークな形をしている。
一つの茎から多数の花を咲かせるが、そのうちのいくつかは、開花することなく、蕾(ツボミ)のまま自家受粉して結実する。
繁殖力が強く、どこにでも自生し、群生していく。 |
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開花時期 |
【3月 ~ 6月】 |
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日当たりのよい暖かい土地では、冬でも開花している。 |
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ホトケノザは園芸家の敵 |
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園芸家は、ホトケノザを見つけたら、すぐに取り除く方がよい。 |
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ホトケノザは、ウドンコ病になりやすい性質がある。
ウドンコ病は、うどん粉のような粉で白くなる植物の病気で、伝染していく。
大切な花壇や鉢植えの近くにホトケノザがあると、近日中に病気が蔓延する可能性が高くなる。 |
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とてもかわいらしい花で、群生すると雑草とは思えないほど美しく見事な様となる。
ついつい、見逃してしまう雑草でもある。 |
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ホトケノザの受粉 |
ホトケノザの花にはハチ類がよく訪れる。
ハチが蜜を求めて細長い花の中を進んでいくと、上唇(ジョウシン)から雄しべが下がり、ハチの背中に花粉を確実につけるというシステムになっている。 |
閉鎖花(ヘイサカ)をつける |
ハチの訪れがある時は花を咲かせるが、夏になりハチの数が少なくなると、花を咲かせることなく閉鎖花で自家受粉するようになる。 |
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春の七草とホトケノザ |
春の七草のホトケノザは、キク科のタビラコ〔田平子〕のことで、別名をホトケノザと呼んでいる。 |
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これにはややこしい由来があり、本来はタビラコが七草のホトケノザであったが、いつの間にか現在のホトケノザに入れ替わってしまったという。
さらに、同じ名前ではまぎらわしいので、昔のホトケノザには新たにタビラコという名前がつけられるようになる。
「小鬼」をつけてコオニタビラコ〔小鬼田平子〕ともいう。 |
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タビラコは、地面に広げたロゼット葉が仏の台座に似ていることから(かつては)ホトケノザと呼ばれたという。 |
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