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ジャノヒゲ〔蛇の髭〕
  写真「ジャノヒゲ〔蛇の髭〕の花」
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 ジャノヒゲ〔蛇の髭〕とは
林の下などによく自生していて、古くから日本各地に自生する馴染み深い多年草であるが、観賞用というよりはグラウンドカバーなどの、まさしく日陰的な目的に使用される存在の多年草である。
グラウンドカバーとしては、これ以上最適なものはないほどに適している。
常緑で日陰や耐寒性にも優れ、強い日差しや排気ガス、病害虫にも強い。
少ない欠点は、乾燥には若干弱いといえる。
庭や公園などでよく栽培されている。
名 前  ジャノヒゲ 〔蛇の髭〕
別 名  リュウノヒゲ 〔竜の髯〕〔龍の髭〕
類 別  ジャノヒゲ属 [Ophiopogon] ジャノヒゲ [O. japonicus]
学 名  Ophiopogon japonicus
性 質  常緑 多年草 耐寒性
原産地  日本、 インド、 東アジア
用 途  庭植え、 グラウンドカバー
夏に咲く花も花後の果実も、よくよく見れば美しいが、あまり目立たず、常緑のグラウンドカバーとしての用途以外に鑑賞することはあまりない。
花の特徴
花茎は高さ10cm程度で、通常は葉よりも短い。
5個~10個ほどの花を総状につける。
花茎から花とも白色~淡紫色で、下向きに咲く。
開花時期
【7月 ~ 8月】
果実の特徴
花後に、8ミリほどの美しく輝くルリ色(青色)の球状果実が実る。
1つの花房には1個~5個ほど。
植物学的には果実ではなく種子と考えられている。
青いのは皮だけで、中には乳白色のタネ本体が現れるが、果肉などはない。
ツグミなどの鳥により食べられ、運ばれる。
ただし鳥に消化されるのは柔らかくて薄い皮だけ。
草の特徴
いくつかの品種があるが、グラウンドカバーとしてよく利用されるのは、葉の長さの短いタマリュウ〔玉竜〕が多い。
葉の長いものや、黒色のもの、斑入りのものなどもある。
等間隔に植えて花壇の縁取りにしたり、一面に植えて芝生の様に刈り込むことも出来る。
繁殖力も旺盛なので、うまく増殖してくれる。
水切れすると、葉先が黄色く変色することがある。
やや日陰の方を好むが、日陰の方が間延びする傾向にある。
 ジャノヒゲ〔蛇の髭〕の利用
根を干したものは漢方医薬に利用される。
→「麦門冬」(バクモンドウ)
滋養強壮、咳止めなどに効用がある。
ジャノヒゲの根には、貯蔵根というものが作られる。
根の所々がふくれて養分を蓄える。
 名前の由来
ジャノヒゲ〔蛇の髭〕  - 和名
葉の生える様子が、線の様に細く、蛇の口ひげの様に弧を描いていることによる。
蛇とは、実物のヘビではなく、伝説の竜のこと。
リュウノヒゲ 〔竜の髯〕〔龍の髭〕  - 別名
上記〔蛇の髭〕と同じ。
葉の生える様子が、線の様に細く、竜の口ひげの様に弧を描いていることによる。
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