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土中で暮らす種類のミミズは、垂直な穴を掘って土の中にいる。夜になると穴から上半身を出して地上にあるエサのみ込んだり、穴の中に引っぱり込んで食べる。
エサになるものは、落葉や台所の廃物など植物質のものを好み、一緒に飲み込んだ土砂と一緒にすりくだいて消化する。
ミミズは、土砂と一緒になったフンを肛門からだす。一般にミミズは1日に体重の約1/2の量のフンをだすといわれる。
また夕方から朝にかけて頭を下にして穴の底の土を飲み込んでは穴の周囲に小さい糞を積み上げる習性もある。 |
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ミミズは益虫とされている |
ミミズのフンには植物の成長に必要な栄養素が多く含まれており、得にカルシウムの含有量が多く、弱アルカリ性で゛てもある。
またミミズは土中の土を表面に反転させて土壌内へ空気の流通をよくし、水の浸入も容易にする。この為、植物が根を広げやすくなり、成長を助けることになる。
さらにミミズの死骸は分解され、土壌を肥沃にさせる。 これらのことから、ミミズは土を肥沃にさせてくれる益虫として大切にされている。 |
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長い目で見れば地球にとっても有益な存在であることは確かであるが、一部、農作物被害があるのも事実である。
◇イトミミズ、ユリミミズ、エラミミズなどが苗に群生すると泥が定着せずに種子が土中深く沈んで発芽不能になったりする。
◇ヒメミミズなどは、農作物の根や小さな種子などを食べて害を与える。
→カブ、テンサイ、ナタネなどは被害を受けることがある。 |
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ミミズは雌雄同体 |
ミミズには多くの種類があるが、すべて雌雄(シユウ)同体。 |
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雌雄同体とは、オスとメスの両方の特徴を持つもの。
しかし、ミミズは1匹だけでは卵を産むことが出来ない。
2匹が頭の近くにある白い帯の部分をつけて交尾する必要がある。
特に相手の雌雄にこだわる必要がないので、効率的であるといえる。 |
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ミミズは卵で越冬する |
普通のミミズは卵で越冬し、3月下旬に幼虫が孵化する。
約3mmほどの幼虫は約10週間で成人し、7月頃に交尾して産卵する。
秋の11月頃になると2回目の産卵をして、寒くなると死んでしまう。 |
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シマミミズは3~4年間生き続ける。
また、条件がよければ一年中産卵する。 |
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