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ワラジムシ 〔草鞋虫〕
ワラジムシ〔草鞋虫〕の写真
 「ワラジムシ」は、「ダンゴムシ」に
とてもよく似ていて混同する人も多い。
光沢がなく、触っても丸くならないのは「ワラジムシ」。
  ⇒ ダンゴムシ〔団子虫〕
ダンゴムシの写真
ダンゴムシ〔団子虫〕
(光沢がある)
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 ワラジムシ〔草鞋虫〕とは
 「ワラジムシ」とは、ワラジムシ科に属する動物のことであるが、一般には特定の種のことを指すことが多い。
ワラジムシは、名前に「ムシ」とついているがエビやカニの仲間で昆虫ではなく動物になる。
 広義の「ワラジムシ」には多くの品種があり世界中に広く分布しているが、狭義のワラジムシは[Porcellio scaber]という種で、欧州原産のものが世界各地に広がったと考えられている。
出現時期
 【2月 ~ 11月】
落ち葉などを食べて分解してくれるので、「益虫」として大切にしたいが、見た目がよくないことなどから「不快害虫」とされることもある。
名 前  ワラジムシ 〔草鞋虫〕
英 名  Wood louse
分 類  ワラジムシ亜目 [Oniscidea]
 ワラジムシ科 [Porcellionidae]
学 名  Porcellio scaber
ワラジムシは、名前に「ムシ」とついているがエビやカニの仲間で昆虫ではなく動物になる。
ワラジムシ亜目には、ダンゴムシのオカダンゴムシ科もある。
 ワラジムシ〔草鞋虫〕の生態
 ワラジムシの体長は大人になると約1センチ強ほどになる。
頭部に1対の触角があり、くすんだ褐色の色をしている。
 日の当たらない湿気のある場所を好み、庭や花壇、畑などの枯葉や石の下などに住んでいる。
ワラジムシはダンゴムシとよく似ていて、同じ種類かと勘違いする人も多い。
ワラジムシとダンゴムシの相違点
ダンゴムシは触ると団子状に丸くなる。
丸くならないのは、ワラジムシ。
ワラジムシは、ダンゴムシよりも逃げ足が速い。
ダンゴムシの方がノロマで、簡単に捕まえられるのはダンゴムシ。
ワラジムシは、ダンゴムシよりも、さらに湿気のあるじめじめした場所を好む。
ワラジムシとダンゴムシの生態は似ていて、同じ所に同居している事も多い。
若葉や果実などの食害は報告されていない。
ダンゴムシは、大切な植物を食害する事もあるので、駆除対象とされる。
ワラジムシとの共存
 不快害虫として嫌われる傾向にあるが、ダンゴムシは自然界の清掃屋としての役割が大きいので、むやみに駆除するのも問題がある。
 ワラジムシに滞在してもらって助かっている事も多々あるはずである。
ちなみに、ワラジムシ用の薬剤が各種販売されてはいる。
ワラジムシの大量発生を防ぐ
湿気を好むので、ワラジムシにいて欲しくない場所では、湿気がこもらないように注意する。
ダンゴムシよりも、より湿気のある場所を好む。
落ち葉や未熟な腐葉土などを取り除き、地表をきれいに保つ。
ワラジムシのエサが豊富にあると、大量発生する。
落ち葉などは、広い庭なら一箇所に集め、スペースがなければポリバケツなどに入れて堆肥にする。
(未熟な腐葉土の状態では地表に置かないようにする。)
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