ミノムシ〔蓑虫〕- 特徴 - 生き物 - 小さな園芸館 
ミノムシ 〔蓑虫〕
   ミノムシ〔蓑虫〕の正体は、ミノガ〔蓑蛾〕の幼虫。
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 ミノムシ〔蓑虫〕とは
 ミノムシ〔蓑虫〕とは、ミノガ科[Psychidae]のガ(蛾)の幼虫のことをいう。 ミノガ科の昆虫のことはミノガ〔蓑蛾〕という。
ミノムシ〔蓑虫〕の生態
 親が産卵したミノの中で孵化(フカ)した幼虫は、ミノから脱出して散らばり、すぐに葉片で身体を包む。
 幼齢期は葉の真ん中の葉肉を食べるが、成長すると葉の縁より食べていき、小枝もかじり取る。 葉が不規則にかじられていたり、真ん中に穴があいていたり、また葉肉が薄く白っぽくなっていたりしたら、ミノムシの食害と思われる。
 ミノムシは、自ら噛みちぎった葉片や細かい枝を綴り合わせて身体にまとって生活しているが、成長に従い身にまとうミノを大きく補修していく。
 秋になると日当たりのよい場所に移り、ミノの中で越冬する。
 そして翌年にサナギになるのが一般的である。
ミノムシ〔蓑虫〕の名前の由来
 昔、雨具として用いられたミノ(蓑)に形が似ている為に「ミノムシ」〔蓑虫〕と呼ばれるようになった。
ミノ(蓑)とは、わらで作った雨具のことであるが、時代劇などでよく見られる。 今となってはミノムシに似た雨具と説明した方がわかりやすいくらいの存在となってしまった。
   
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 ミノガ〔蓑蛾〕
 ミノムシの成虫である「ミノガ」は、いわゆるガ〔蛾〕である。いくつかの種類があるが、日本では15種類ほどいる。ほとんどの種類のメスは、翅(ハネ)が退化して飛ぶことができないという特殊なガでもある。
 よくみられる主な種類には「オオミノガ」と「チャミノガ」がある。
「オオミノガ」 [Eumeta japonica]
 日本の最大種で、成虫の翅を開くと3.5cmほどで、ミノの長さは5cmもの長さになる。各種の樹木や灌木に寄生する。
「チャミノガ」 [Eumeta minuscula]
 オオミノガの次に大型で、成虫の翅を開くと23.5cmほどで、ミノの長さは2.3cm~4cmほどの長さになる。各種の樹木や灌木に寄生する。
ミノガ〔蓑蛾〕の生態
 翅(ハネ)の退化したメスは、一生ミノの中にいて、オスがやってくるのを待っている。 オスが飛来して交尾をしたメスは、ミノの中に産卵し、そのままミノ中で死んでいく。
一部、ミノの外に出てオスを待つタイプのメスがいる。
オスの発生時期 (ミノガ)
【5月下旬 ~ 7月中旬】
 オスは成虫のガになると、メスを求めて飛び立つ。
 ミノムシ〔蓑虫〕の 防除法
 被害が目立たないケースが多く、害虫との認識がない場合があるが、あらゆる木の葉を食害する害虫である。 多発すると被害が拡大していくので、見つけ次第捕殺していく。
 庭やコンテナを丁寧に見回りをしていけば、見つけることが出来るが、多発した場合は薬剤散布する。
ミノが大きく厚くなると、薬剤が効きにくくなるので、若齢期に散布すると効果的である。 若齢期としては春と秋が考えられる。 幼虫が親のミノから出てきたばかりの、葉の上にいる時が一番よい。
 薬剤は、スミチオン、オルトラン、パイベニカ、など。
   
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