幼 虫 |
オオスカシバ〔大透翅〕の幼虫は、大きなイモムシそのもの。体長は6cmほどになるが、大きいものは10cm以上に成長するものもある。
好物はクチナシで、葉ばかりでなく新芽やつぼみなども食する。食欲旺盛で、見逃してしまうと、クチナシの木を簡単に丸坊主にされてしまう。クチナシを枯らしてしまうこともあるので、クチナシの代表的な害虫である。
地表に降りて蛹になるが、尾のあたりが曲がっているのが特徴。 |
成 虫 |
年に3回ほど発生する。
透明の翅を素早くはばたかせて、直線的に飛ぶ。
日中活動し、花から花へと敏速に蜜を求めて飛んでいくが、ホバリングも出来るのでハチと間違えられることもある。 |
|
スズメガ科に属する多くの昆虫は、夜に活動するのが普通である。
透明な翅(ハネ)と飛び方などから、大型のハチ類に擬態しているのではないかといわれている。 |
|
メスは、幼虫の食草であるクチナシの新葉に1粒ずつ産卵して回る。 |
生息環境 |
クチナシのある所なら、どこにでもいる。都心部や住宅地周辺にもいる。 |
よく似た品種 - リュウキュウオオスカシバ [Cephonodes xanthus] |
腹部の横帯模様がなくて、背中は一様にうぐいす色をしている。
日本では、四国・九州以南に分布する。 |
|