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ボタンは高温多湿を嫌い、肥料を好み、芽つみや剪定が必要など、少し手間がかかる花木であるが、手間をかけるほど見事な花をさかせることが出来る。
多くの品種があるが、品種により栽培方法が異なる場合もあるというやっかいな植物で、初心者にはやや難しいといえる。 |
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開花期の異なる品種もある。 |
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春と冬に開花する品種は「寒ボタン」と呼ばれる。 |
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冬にも開花する「寒ボタン」に対し、春にだけ咲くものを「春ボタン」と呼ぶこともある。 |
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| 以下は一般的な「春ボタン」の典型的な栽培法。 |
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| 栽培場所 |
日当たりと水はけ、風通しのよい場所。
肥沃な土を好む。 |
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日陰にも耐えうるが、夏の西日を嫌う。 |
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冬にあまり北風があたらない所。 |
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加湿を嫌うので、斜面や盛り土をするとよい。 |
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雨季には特に水はけをよくするように気を付ける。 |
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植栽範囲は、北海道南部 ~ 九州。 |
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| 支柱立て |
| ボタンの花は大きくて重いので、支柱を立てて花を保護することが多い。 |
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根を傷めないように、土中をさぐりながらゆっくりさしていく。 |
| 2) |
花首近くの茎を、麻ひもなどで支柱にしっかり固定する。 |
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支柱は竹など、何でもよい。 |
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風などにより枝が揺れることで花が痛むことがある。 |
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ある程度大きな古木になり、枝がしっかりしている場合は省略可能。 |
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| 支柱立ての時期 |
| 花のツボミがある程度ふくらんできた頃。 |
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つぼみが開きかけ、花びらが見え始めた頃には完了しておく。 |
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年に2回咲く品種もある。 |
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| 芽つみ |
| ボタンは枝分かれが多く、放置しておくと樹形が乱れ、花付きも悪くなるので、芽をつみ取る作業を行う必要がある。 |
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| ◇ |
各枝の基部についた芽を2つほど残し、他の側芽はピンセットなどで丁寧に取り除く。 |
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残った芽が充実した枝を伸ばし、確実に花芽をつけるようになる。 |
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枝の基部の方から新しい枝が伸びると、安定した樹形になる。 |
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| 芽つみの時期 |
| 花後 【6月上旬頃】 |
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| 剪 定 |
| ボタンの剪定を的確に行うと、花つきがよくなり、樹形が整い、風通しをよくなり病害虫の発生が少なくなる。 |
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芽つみと剪定で、花つきをよくする。 |
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ボタンは逆円錐形の樹形に整えると見栄えがする。 |
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| ◇ |
細い枝や、樹形を乱す枝などを元から取り除く。 |
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地ぎわから出た余分なひこばえは取り除く。 |
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ボタンの台木にはシャクナゲが使われることが多く、株元近くの芽はシャクナゲの芽である可能性もあるので注意する。 |
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| ◇ |
各枝の基部に残した芽の上2センチ~3センチほどの所で切り戻す。 |
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元気のよい枝だけ残すようにする。 |
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枝を整理することにより、病気の発生が少なくなる。 |
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| 剪定時期 |
| 【9月】 |
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| 花芽分化 |
| 【10月】 |
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| 肥 料 |
| ボタンは肥料を好むので、見事な花を咲かせるためには地植えでも定期的に肥料を与え、肥料切れを起こさないように注意する。 |
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株周りに緩効性化成肥料を少しずつ施す。 |
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薄い液体肥料を与えてもよい。 |
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| 肥料時期 |
【2月中旬 ~ 3月上旬】
【6月】 花後
【9月中旬 ~ 11月中旬】 |
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| わら敷き |
| 冬季には霜よけのため、雨季には土の流れ止めや土の跳ね返り防止のために、株元にわらを敷くことがよく行われている。 |
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排水性をよくするために、斜面に植えたり盛り土をすることも多い。 |
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| ◇ |
ワラなどを2センチ~3センチ厚さに敷いておく。 |
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| わら敷きの時期 |
【6月ころ】 … 雨季
【12月 ~ 3月上旬】 … 冬季 |
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| 病害虫 |
| 病害虫には比較的強いが、高温多湿時には病気にかかりやすくなる。 |
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まれにカイガラムシやカミキリムシがつくことがある。 |
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高温多湿時には炭そ病や灰色カビ病が発生するかのうせいがあるので、蒸れないように気を付ける。 |
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| 炭そ病 |
葉、茎、幹に、褐色~紫色の斑点ができる。
悪化すると、葉が枯れこむ。 |
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| 灰色かび病 |
主に上部にある葉、茎、幹、ツボミに、褐色~赤褐色の斑点ができる。
悪化すると、灰色のかびが生えてくる。 |
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5月~6月頃に発生する。 |
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雨の後などの湿度が高い時に発現する傾向にある。 |
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