名 前 |
ツマグロオオヨコバイ 〔褄黒大横這〕 |
別 名 |
バナナムシ 〔バナナ虫〕 |
英 名 |
Bothrogonia japonica |
分 類 |
オオヨコバイ科 [Tettigellidae] |
学 名 |
Bothrogonia ferruginea |
分 布 |
日本 (本州以南) |
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ヨコバイは約20,000種あるともいわれ、全世界に分布している。
しかし個々の品種等の研究はあまり進んでいないという。 |
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ツマグロオオヨコバイ 〔褄黒大横這〕 … 和名 |
ツマグロ → 翅(ハネ)の先端、褄(ツマ)が黒いことによる。
ヨコバイ → 横歩きして逃げるので、ヨコバイと言う。
オオ(大)→ 普通のヨコバイよりも大きいことによる。 |
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ヨコバイ(横這)は、ヨコバイ科に分類される昆虫の総称で、全世界に約20,000種あり、その中にツマグロオオヨコバイや、オオヨコバイ、ツマグロヨコバイなどがある。 |
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バナナムシ 〔バナナ虫〕 … 別名 |
バナナの果実の様な色や姿から名づけられた。 |
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植物の汁を吸う |
色々な植物の葉や茎から汁を吸って生きている。 |
※ |
クワ・アジサイ・キリ・チャ・ブドウ・柑橘類などの木を好むといわれている。
しかし広範囲の植物でよく見られ、何でもありの様にも感じられる。 |
※ |
汁を吸うのだから植物にとっては迷惑であるが、さほどの害はないという書物もある。
しかし大量発生したりすると、樹勢が弱ってしまうことはある。 |
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駆 除 |
動作が機敏ではないので、捕獲することも可能。
ただし効率的に駆除したい場合は、薬品を使う。 |
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日中は葉の裏などにいて、夕方から夜に活動する。
明かりに飛んでくることもあるが、飛ぶ速度は遅い。
危険を察知すると横向きに歩いて、葉や茎の裏側などにサッと逃げ込む習性があるが、横に移動するだけでなく、前にピョンと飛んで逃げることもできる。 |
※ |
通常の昆虫にはない動き方により、不意をつかれる感もあるが、動作は少しノロマでヒョウキンな感じがする。
横に歩く動作が面白く、名前の由来ともなっている。 |
※ |
鮮やかで独創的な容姿をしているが、緑色の植物の中ではうまく溶け込んでいる。 |
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発生時期 |
【3月 ~ 11月】 |
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越冬態 |
成虫で越冬する。 |
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時々冬に発見することがあるが、冬眠しているかのように動作がのろい。 |
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活 動 |
3月下旬頃から活動を始める。
春にはよく飛び回り、色々な樹木につく。 |
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産 卵 |
6月下旬頃に産卵をして、世代交代する。 |
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幼虫から成虫へ |
7月~8月には幼虫が見られ、8月下旬より新成虫が出現する。 |
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オオヨコバイ〔大横這〕 [Cicadella viridis] |
体長8~10mm。
胸部の黒点と、端の黒斑がない。 |
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ツマグロヨコバイ 〔褄黒横這〕 [Nephotettix cincticeps] |
体長4~6mm。
頭胸部の黒点がない。
ツマグロオオヨコバイよりも、小型。 |
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フタテンヒメヨコバイ |
体長は約3㎜。
うすい黄緑色の斑紋がある。
成虫・幼虫ともに、ブドウの葉の裏面に寄生し、汁を吸う。 |
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ブドウの害虫として有名。 |
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吸われたは、緑色を失い表面がかすり状に灰白色となる。
被害がひどくなると、早期落葉するために発育不良になったりする。 |
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体長は約3㎜。
うすい黄緑色の斑紋がある。
西日本の暖地に多く、日当たりがよく風の当たらない露地や、ハウス内の発生が多い。 |
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