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冬の終わりの2月頃に、地下の根茎より茎を地上に出し、直径3cmほどの光沢のある黄金色の花を咲かせる。 |
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黄金色がフクジュソウの象徴的な色であるが、他の花色の品種もある。 |
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最初はしおらしく1つ2つとひっそりと小さく花を開くが、徐々に増えていき花を満開咲かせるていく。
その後徐々に茎が上に伸のびていき、間延びした不安定な形になった頃が花の終盤。
その頃になるとニンジンに似た葉を広げて野菜の様になっている。
そして6月頃には葉が枯れて、また長い休眠期にはいる。 |
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花は長期間咲き続けるが、夕方には花びらを閉じる。
日が当たらないと花びらを開かない。
(晴の日は日が当たると花びらが開き、日が陰ると1日閉じている。) |
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昆虫を引き寄せる魅力 |
フクジュソウは昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花であるが、蜜は持っていない。
蜜の代わりに昆虫を引き寄せるために、花びらで囲んだ暖かい空間を用意している。 |
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おわん型にふんわり咲くフクジュソウの花は、パラボラアンテナの様な働きがあり、太陽光を花の中央部に集めることにより保温している。 |
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さらにフクジュソウは、太陽の動きに合わせて花の向きを変えていき、保温力を高めている。 |
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毒成分を持つ |
フクジュソウの根・茎・葉などには毒成分がある。 |
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根に含むアドニンは、強心剤や利尿剤などの薬用に利用されている。 |
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薬事法で劇薬として指定されている。 → 副作用が激しいので使用には注意を要する。 |
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