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カメムシは悪臭で有名な虫 |
カメムシは、足の付け根から出す液体により悪臭を放つことがあるが、その目的などについては不明な点が多く、様々な説がある。 |
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複数の臭いを使い分けているのか、時期や体調などにより変化するのか、など不明な点も多い。 |
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外敵を防いだり、フェロモンの役割を果たすという説。 |
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フェロモンは通常メスを呼ぶ機能でよく知られているが、カメムシの場合はオスも集まってくるので、仲間を呼び集める効果もある。 |
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天敵に対して、悪臭の効果はほとんどない。 |
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カメムシを好んで捕食するものには鳥や蜘蛛などがある。 |
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アリには悪臭の効果があるらしいが、アリがカメムシを捕食するのかは不明。 |
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悪臭がカメムシに悪影響を与えることもある。 |
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カメムシの悪臭は、悪臭を放った自身にも有害で死に至ることもあるという。
強い悪臭が放たれると逃げ出す仲間もいる。 |
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悪臭により不快害虫とされる |
カメムシが多く存在する山間部などでは、冬に多くのカメムシ類が家の中に侵入して、悪臭を放つため、不快な昆虫として嫌われている。 |
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カメムシの越冬の場所として、人家の室内はいごこちのよい場所と考えられる。 |
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カメムシは作物を荒らす害虫 |
以前のカメムシは悪臭を発する迷惑な不快害虫という存在であったが、最近は作物への被害が多発するようになり、作物害虫としての地位が不動のもとなってきている。
カメムシの種類により好みの植物が異なるが、果樹を好む害虫の被害が問題視されることが多い。 |
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特にチャバネアオカメムシが増加して猛威をふるっている。 |
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カメムシは口から針のようなものを果実などに突き刺し、中の養分や汁などを吸引するが、その針の痕が傷になったり、その痕が原因で変形したり腐ったりする。 |
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野菜類の害虫カメムシ |
野菜類を害するカメムシは、アオクサカメムシ、ナガメなど。 |
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稲の害虫カメムシ |
稲を害するカメムシは、クロカメムシ、イネカメムシ、ミナミアオカメムシなど。 |
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果樹の害虫カメムシ |
果樹を害するカメムシは、クサギカメムシ、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシなど。 |
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クサギカメムシは主に関東以北に生息する。
チャバネアオカメムシは、温暖化によりほぼ全国で見られるようになったという大勢力を誇る品種。
ツヤアオカメムシは主に九州などの暖かい地方に生息する。 |
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カメムシによる被害 |
ウメ・カキ・ナシ・モモ・ビワ・クワなどの果実の汁を吸う為に、細い針の様な口針を何箇所も突き刺すことにより、針の後が残る。 |
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加害する時期や果実の種類により、口針を刺した場所が傷んだり、へこんで奇形になったり、落果したりする。 |
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農家の被害は甚大であるが、一般家庭では被害を受けても原因がカメムシだとわからないケースがあると考えられる。 |
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カメムシの主食は種子 |
カメムシは植物の種子を主食とする昆虫で、硬い種子に突き刺さして中身を吸引する針のような口を持つ。 |
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特に針葉樹の果実(丸いので球果という)を好み、一番の好物はヒノキ、次にスギといわれる。 |
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球果が得られない時は、サクラ、クワ、サンゴジュ、ウメモドキなどの種子を吸引しやすい果実で吸引する。 |
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さらにエサに困窮した時は、種子の吸引が困難な果肉の厚い果樹に行き、飢えをしのぐ。 |
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果肉しか吸引できず、水をカメムシの求める栄養は得られないという。 |
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