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ナメクジ 〔蛞蝓〕
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 ナメクジ〔蛞蝓〕とは
陸に生息する巻貝のうち、殻が退化しているものの総称。
雌雄同体で、成虫の平均体長は約5cm~6cm。
細長くて触角が2本あり、体表は粘液に覆われている。
夜行性といわれているが、時々昼間にも見かける。
ナメクジはカタツムリと同じ軟体動物であるが、カタツムリの殻を取ってもナメクジにはならず、カタツムリは死んでしまう。
通常、日中のナメクジは植木鉢の下や落ち葉の下に潜んでいる。
ナメクジの弊害
ナメクジは植物の芽や茎や花などをなめ回して、すり減らすことにより植物にダメージを与えると考えられている。
特に新しく伸びてきた柔らかい茎などは、被害を受けやすい。
その為にナメクジは害虫とされている。
カタツムリも同様の被害を及ぼす。
ナメクジには線虫が寄生するので、生で食べるのはとても危険。
 → 人間に寄生すると、大病気になるという。
   (昔はナメクジを食する民間療法があったという。)
 ⇒ ナメクジの駆除方法
ナメクジの生態は謎が多い
ナメクジの生態については謎の部分が多い。
神出鬼没でミステリアスであるのは事実であるが、ナメクジの研究をする専門家が少ない事も謎を残す原因となっている。
害虫とされてはいるものの、農作物に致命的な被害を及ぼすほどではないので、研究費をかけづらい。
また、ナメクジの容姿も(好みによるが)特に愛らしいというわけでもないので、無償で研究する人も、マニアもいない(?)。
名 前  ナメクジ 〔蛞蝓〕
英 名  Slug
 ナメクジの生態
ナメクジには触角が2対あり、外側の長い方の先端に目がついている。
しかし目の細胞は単純なので、明るさの判別くらいしか出来ないと想像される。
計4つの触角には、鼻に該当する器官がそれぞれについている。
→ このことから、ナメクジは嗅覚で動くと考えられている。
触角の間に口があり、ヤスリの様な歯が並んでいる。
ヤスリの様な歯の構造から、ナメクジは食べ物を噛むことが出来ず、削り取っていると思われる。
ナメクジにも肺があり、体の右側前方にある呼吸孔(コキュウコウ)という孔で空気の入れ替えをしている。
また脳も存在していて、学習も少しするという。
3週間ほど記憶するとの実験結果があるという。
ナメクジは粘液の上を歩いていくので、移動した跡には粘液の筋を残す結果となる。
このことも園芸家から嫌われる原因となっている。
ナメクジは、体中を粘液で保護している。
特に柔らかい皮膚は摩擦に弱いので、足の前方から粘液を出してその上を歩くようにしている。
ナメクジは太陽と乾燥が苦手。
ナメクジは通常、昼間は湿度のある落ち葉の下や植木鉢の下などに隠れている。
この習性からナメクジは夜行性と考えられることもあるが、雨上がりなどには日中でもよく見かけることがある。(大雨の時はやはり活動しない。)
昼に活動しないのではなく、太陽と乾燥が苦手なだけかもしれない。
ナメクジの食事
たいていのナメクジは雑食だと考えられている。
花や新芽を食する草食性だと思われているが、本当の好物は落ち葉や腐りかけの葉だという説もある。
また、機会があれば虫なども食するという。
弱ったナメクジや死んだナメクジなども、共食いするという。
ナメクジの繁殖
ナメクジは雌雄同体で、卵子と精子を両方持っている。
生殖孔はほとんどが右側頭部にあり、精子を渡すと同時に(相手の精子を)受け取り、受精させる。
自家受精することも有り得る。
産 卵
湿気のある落ち葉の下などに、複数個の卵を頭部から出して産み付ける。
卵は透明の球形(に近い形)をしている。
1度に生む数は一定ではなく、数個から20個くらいをまとめて、あるいはバラバラ産み付ける。
産卵時期
産卵は、何回かに分けて分散して生むが、秋頃の産卵が一番多い。
生涯で200~300個ほど生む。
産卵時期も不定期。
暑い夏が一番苦手で、次に冬も苦手。
孵 化 (フカ)
産卵時期がバラバラなので孵化時期も様々であるが、4月頃の孵化が一番多い。
11月から6月頃まで親世代と子世代が生息する。
子供は次第に大きくなり、親は逆にしぼんで小さくなっていくという。
 ナメクジの種類
日本でよく見かけるナメクジは約4種類。
ナメクジの外見は成長にともない若干変化していく性質があり、また同じ種類のナメクジでも変異がよくあるので、専門家でも外見で種名を判別するのは難しいとされる。
 ナメクジ  Meghimatium bilineata
体長は約8cm。
全体に薄い灰色をしていて、背中に2~3本の黒い線がある。
触角は黒色。
人家から森林まで、全国に生息する。
ナメクジ科
 以前は、全国で普通に見られたナメクジであったので、単にナメクジと呼ばれるらしい。
 ナマナメクジ  Meghimatium fluhstorferi
体長は約10~16cm。
全体に茶色い色をしていて、体の左右にまだら模様がある。
触角は黒色。
全国の山地などに生息する。
ナメクジ科
 ノハラナメクジ  Deroceras leave
体長は約2cm。
全体に黒色をしていて、前方の背中が甲羅状になっている。
触角も同じ黒っぽい色。
全国広範囲に生息する。
コウラナメクジ科 | 外来種
 チャコウラナメクジ  Lehmannia valentiana
体長は約5cm。
全体に茶褐色をしていて、背中に2~3本の黒い線がある。
前方の背中が甲羅状になっている。
畑や草地など、人家の周辺に多い。
 ※山地などにはあまりいない。
コウラナメクジ科 | 外来種
第二次大戦後に渡来したと考えられている。
現在は、このチャコウラナメクジがよく見られるようになった。
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