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アゲハチョウの成虫が見られるのは3月~10月に多い。
どこへでも気ままに飛びまわり、様々な花から蜜を吸っていく。
水たまりや湿地、海岸に飛来して吸水することもある。
成虫の寿命は2週間ほどで、その間にオスとメスが出会い、産卵する。
年に3回~6回ほど一生のサイクルを繰り返す。 |
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好みの花 |
アゲハチョウは、赤色や紫色の花を好むといわれている。 |
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春はツツジ、夏はヒャクニチソウ、秋はヒガンバナなどに多く集まる傾向がある。 |
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オスとメスとの出会い |
アゲハチョウのオスはメスを求めてひたすら飛び回り、メスを見つけると猛アタックをかける。
一夫一妻ではなく、チャンスがあれば異なる相手と何度も交尾をする。
交尾は長く、1時間ほど続く。 |
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複数のオスがメスを巡って争うこともある。 |
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交尾直後のメスは、オスから逃げることがあるが、オスはしつこく追いかけまわすので、ダンスをしているようにも見える。 |
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メスの産卵 |
アゲハチョウのメスは交尾の後、幼虫の食する植物の周囲を飛び回り、気に入った場所を見つけると、羽ばたきながら止まって腹部を曲げ、1粒ずつ産卵していく。
1粒産卵するたびに、ひらひらと羽ばたいて行くので、次の産卵場所は離れていることが多い。 |
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日本にいるアゲハチョウの幼虫は、ミカン科の植物を食するものが多い。 |
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足の先に葉の味を認識する器官を備えていて、産卵する植物を選別すると考えられている。 |
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やわらかい若葉に生むことが多いが、茎や硬い葉など、かなりいい加減なところに生むこともある。 |
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1粒ずつ離して産卵するのは、子供がエサの争うを避ける為の親心と考えられる。 |
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2週間の間に、200個~300個ほど産卵する。 |
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タマゴ (卵) |
アゲハチョウのたまごの大きさは1ミリほどで、最初はほんのりクリームがかった真珠のような白色をしているが、次第に黒ずんできて、やがて孵化(フカ)する。 |
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