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卵 ~ 若齢幼虫 |
チャドクガは卵の状態でで越冬し、4月頃に幼虫が孵化(ふか)する。 |
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フカしたばかりの幼虫は葉の裏に群生して、裏面から葉肉だけを食べていく。
やがて成熟すると葉の縁から食べるようになる。 |
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数十頭の幼虫が頭を揃えて並び、葉を食べていく姿は圧巻。
多く発生し過ぎると群がった幼虫がボール状にふくらんでうごめくこともある。
頭数が少ないとお行儀よく見えるが、多過ぎると不気味な様相となる。 |
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老齢幼虫 |
チャドクガの幼虫は成長するに従い、木全体に拡散していく。
食欲旺盛で、大きな木でも1本まるごと裸にされてしまうこともよくある。
成長すると体長が25mmほどになる。 |
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チャドクガの幼虫が何かの刺激を受けると、いっせいに頭を上げ左右に振る。
愉快で面白い動作であるが、これは体に生える毒針毛(どくしんもう)を飛ばす作用があると考えられている。 |
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幼虫の毒針毛 |
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幼虫の表皮には、細い毒針毛(どくしんもう)が100万本もある。
この毒針毛は、目に見える長い毛とは別物で、一見しただけではわからない。
また、幼虫が脱皮した後も長い間残る。 |
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庭木の手入れ後に、突然アレルギーが発生した場合などは、この毒針毛(どくしんもう)が原因というケースもある。 |
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蛹(サナギ) |
体長25mmほどに生長すなると、蛹(さなぎ)になる。
糸を吐いて蜘蛛のように地面に降りながら分散していき、地面近くで蛹になる。
繭(まゆ)は薄い褐色で、幼虫の体に生えていた毒針毛の混ざった体毛で覆う。 |
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この毒針は幼虫の時だけでなく、成虫してからもずっと有効。 |
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発生時期 |
【4月 ~ 10月】
年2回発生する。 |
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冬期時期 |
【11月 ~ 3月】
卵で越冬する。 |
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