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体長7mmほどの大きさのいわゆるテントウムシで、淡い褐色の地に名のとおり28個の黒い点がある。
普通のテントウムシは光沢があるが、テントウムシダマシのハネ(翅)にはつやがなく、くすんだ感じがする。 |
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草食性のテントウムシは全般に、ハネ(翅)につやがないのが特徴となっている。 |
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ニジュウヤホシテントウ 〔二十八星天道〕 |
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大きさは6~7ミリ程度。
関東地方より南に分布し、年に2回~3回発生する。
主に6月、8月~9月に成虫の発生が多い。 |
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オオニジュウヤホシテントウ 〔大二十八星天道〕 |
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ニジュウヤホシテントウよりも、少し大きい。
関東地方より北に分布し、年に1回~2回発生する。 |
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テントウムシダマシ〔天道虫騙し〕は害虫 |
ナス科植物で有名なものは、ジャガイモ・ナス・トマトなどの農作物があり、これらの害虫として知られている。
また、若い成虫はウリ科やマメ科の植物の葉も食べる。(6月~7月頃)
食べ方は、植物の葉脈を残して食べていくが、果実の表面も食害する。 |
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被害の多い植物は、ナス・ジャガイモ・トマト・キュウリ・エンドウ・ピーマンが有名。 |
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生 態 |
メスは食草の近くに数十個ほどの卵を固めて産み付ける。
ふ化した幼虫は突起やとげのある身体をしている。
食事の好みは成虫と同じく草食系。
終齢幼虫は植物の葉の裏などで楕円形の蛹になる。
羽化した直後のハネ(翅)は黄色いが、しばらくするとハネ(翅)が固まり、斑点模様が現れる。
冬は、石などの物かげで、集団を作って成虫で越冬する。
春になるとジャガイモなどにつき、その後ナスなど他の植物に移動する性質がある。 |
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外観を食肉性のテントウムシに似せている(?) |
食肉性のテントウムシは、体液に野鳥が嫌うアルカロイドを含んでおり、野鳥のエサにはならない。
そのため、自分がテントウムシであることを知らせる為に、あえて派手な外観でアピールしていると考えられているが、テントウムシダマシは、臭い汁を出すワザなど持ち合わせていないのに、外観だけ真似をして、害敵から身を守っている。 |
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